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documentary 2016.08.(最上部ガ最新。下カラ順ニドウゾ)

ontology.295(ハヅキ三週目)


八月某日 document.15

「2016金沢区花火大会!!」



【↑夏の終わりを告げる花】

コバ・ジュンです。

先週の土曜日、地元金沢区で開かれる花火大会に行ってきました。毎年8月最終週に行われるこの催し、これを見ないことにはボクの夏が終わりません。何週間も前からそわそわしちゃうくらいなのです。

ただ、心配なのは当日の天気。雨だと「中止」になってしまうのです。順延などの助けも一切なく「中止」。そして天気予報は、まさに花火開始時間を狙ったかのように「雨」の予報。どうなることやら。

家で準備をしたあと、スーパーで酒やつまみを買い求め、会場となる「海の公園」へ向かいます。浴衣姿の女性をちらほらと見かけ、気分も高揚してきますが、なんとここでついに空が泣き始めてしまいます。それも結構な量。雨具は一応持ってきてはいますが、出来れば着たくない。着てしまうとこの雨を認めてしまうことになるから。

18時過ぎ、会場着。人出はかなりの数。しかしそれと比例するかの様に落ちる雨も強くなります。まさかの中止だけは避けたい。そんな思いを込め、いつもの「オレ場所」に陣取ります。



開始時間の19時間近、すでにビールを一本空け、暗くなった夜空を見上げました。あ、雨が弱くなってきてる…、すると、

ひゅるるるるるるる〜〜〜〜〜ドドーン!!!!



19時ちょうど、一発目の花火が上がりました。つまりこれは「決行するぜ!」との嬉しい合図。観客からも拍手と歓声が起こりました。

風向きのおかげで、ほぼ真上に近いところで上がります。やはり間近で見ると迫力あるなあ。打ち上げ音もお腹にズシンズシンと響きます。



20時、およそ3500発の花火のラストを飾るのは、スターマインの連発。「おおおー」と声出ちゃいますよねどうしても。この頃にはすっかりベロベロに出来上がっていたので、拍手しながらボロボロと涙流したりして。なんで泣いちゃうんだろう泣けちゃうんだろう。やはり最高だよ地元の愛着ある花火ってのは。

大混雑の駅までへの道を、裏道を駆使しながら自転車で走り抜け、ようやく金沢文庫駅まで来ると、そこには提灯が多くぶら下がっていて、まだまだ祭りの余韻に浸らせてくれます。「金沢区地ビール」というのが売っていたので買いました。これが結構美味い!売ってるにいちゃんに「店でも出してます」という情報を聞いたので、「今度店の方に遊びに行くよ」と伝えました。



帰宅します。少しばかり遊びたりない気がしたので、なぜか家にあった花火をやることにします。

線香花火の儚げな火が、夏の終わりを告げるに相応しい。そしてまた泣きます。



深夜、買い物と夕涼みがてら出かけた公園。隣りのベンチに座っていた男子高校生二人組の話が面白く、コンビニで買った5連のクリームパンを与え「君達の話はとても面白い。おっちゃんにもっともっと楽しい話を聞かせておくれ」とお願いします。かなり怪しまれたと思いますが、その後小一時間は楽しませてくれたので、「変なおっさんやなあ。でもまあいいか」と納得してくれたのでしょう。生徒会の話とか実に面白かった。こういうの、何だか自分の力になる気がする。

そんなこんなの週末。多くの家電製品が壊れ法外な出費が発生してしまう中、なんとかお金を使わずに済む様に過ごす週末。ひとりだけど楽しい。いや、ひとりだからこそ楽しいのかなと感じます。というのも、ボクは昔「祭り」というのが大嫌いだったのです。大勢でわしゃわしゃ集まって何が楽しいのかと。でも、今は「祭り」が好きです。その理由は「ひとり」だから。雨が降る花火大会でも、例えば人と一緒に行っていたら「帰る?どうする?」なんて話になっていたかもしれません。でもひとりならば、そんなこと決めるのは自分自身であり、雨に濡れても別にどうでもいいのです。同行者に気を使う必要がない。この自由こそボクが求めていたことなのです。

『しがらみが嫌だったから、つるまなかっただけさ』

長渕剛さんの「明け方までにはケリがつく」の歌詞です。最近、人間の嫌なところばかり見ます。しがらみもしょっちゅう見ます。でもそのしがらみを見せた人は、こちらがどれだけそのあんたらのしがらみを気にしているかを気にしないで普通に接してきやがります。ああ、本当に人間って嫌な生き物だねえ。

もっと楽しい話しよう?こちらはあんたらのこと凄い気にしてるんだよ。ちょっとしたことでも気にしちゃうんだよ。だからあまりボクにそういった話はしないでおくれよ。めんどくせえからさ。そういうの嫌なんだよ。めんどくせえからさ。

コバ・ジュン、もっと楽しく生きていきたいです。しがらみ見せ付けられるくらいなら、仙人にでもなって山に籠りたいですよ。


ではまた。



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documentary 2016.08.(最上部ガ最新。下カラ順ニドウゾ)

ontology.294(ハヅキ二週目)


八月某日 document.14

「花火見て元気出す!」



【↑お手入れしました】

コバ・ジュンです。

先日故障したクーラーですが、無事に金曜日に修理を終え、再稼働いたしました。

かかった修理費、

参萬圓也

…orz


でも正直、この涼しさには変えられません。扇風機回しっぱなしでも汗がダラダラだったものなあ。

今朝は帰宅後、先日の剪定で出た伐採ゴミを捨てに行き、さらに玄関前のランの鉢植えのお手入れ。春に素敵な花を咲かせてくれたものの、そこからまるでほったらかしにしていたので、お詫びの意味も込めて念入りにやりました。来年もうまく咲くと良いなあ。

急な出費やその他色々で凹んだりしてますが、今夜の「金沢区花火大会」を見て元気出す!予定!夏の終わりの風物詩、現場でこちらもドカンと打ち上がってきます。


ではまた。


八月某日 document.13

「フニクリ・フニクラ?」



【↑遺跡を掘り出す】

コバ・ジュンです。

今朝方、「世を忍ぶ仮の仕事」から帰ってきて即、庭木の剪定作業に取り掛かりました。
天候不順や指のケガなどによって伸びてしまっていた予定をようやく実行できます。

といって、一気にやり過ぎてしまうと体力的に色々きつかったりするので、「少しだけやろう。残りは後日やろう」と考えました。

結果、

一気にやったったー!!!!





ああ、ホントこういう自分の性格が嫌いです。なんつーのか、後先考えず突っ走っちゃうんですよね。慎重派なくせに、何故かこういったところは考えるのが面倒臭いのか、やり過ぎてしまう…

昨日まで見事な花を咲かせていた凶器植物「ユッカラン」を切り倒し、物置脇にそびえ立つ名も無き梢を剪定し、嗚呼、こんなのを燃えるゴミとして持って行ってもらえる様に小さくするには、どのくらいの時間が必要なのだろう…

そんな作業を、今は空となった駐車場で延々と続けている中、近所の方が何人も通りすがりますので挨拶を交わします。ボクを子供の頃から知っているIさん(男性)が通りがかった際は、少しの間立ち話になりました。

「じゅんちゃん、精が出るねえ」
「あはは、ありがとうございます」
「こういうのはね、フニクリフニクラを歌いながらやるとはかどるんだよ」
「へえ、そうなんですか。知らなかったです」
「何言ってんの!君の持ち歌じゃないか!」
「え?フニクリ(以下略)がですか?」
「そうだよ!新宿に君のお芝居を観に行った時、何度も何度も繰り返し歌ってたじゃないか!」

しばし考える。そんな芝居あっただろうか。出たことあっただろうか。

「ほら、いろんな姿で出てきては、フニク(以下略)の替え歌を披露してたじゃないか!」

ああ!ようやく理解しました。
えっと、すみません。あれはフニ(以下略)ではなく、ロシア民謡の『一週間』です…。

♪あれ〜は火の山ヴェスヴィアス〜
ではなく、

♪月曜日は市場へ出かけ〜
の方です。

一瞬、自分が記憶喪失に陥ったのかとあせりました。しかし無下に「いや、違いますよ」と否定するのもなんなので、話を上手い具合に合わせたボクは大人です(笑)
そのIさんから、「あの曲は世界初のCM曲なんだよ。イタリア鉄道の(ヴェスヴィアナ鋼索線)」などというウンチクもいただきました。こうしてコバ・ジュンは、またひとつ新しい知識を仕入れたのでした。

二時間二十分後、ようやく作業終了。



思ったより細かくまとまった感じです。

道具の手入れをした後、洗濯機を回しお風呂に入って人心地。でも既報通りクーラーが壊れてしまっているので、リビングに来た瞬間から吹き出す汗、汗、汗。さすがにこれには耐えられず、天袋の奥深くにしまった扇風機を引っ張り出します。まだ動くのかなあ。



結果、あるのとないのとでは大違い!凄いや扇風機。モーターがかなりへたっていて、風も弱いのですが、とりあえずはこれで凌げそうです。やるじゃん。

そんなこんなで寝ました。すると、何か外で大きな音がしています。なんだろう…眠いなあ…どうせ大したことじゃねえだろう…

なんて思っていたら、「ドジャー!!!!!」といきなりの豪雨。Yahoo!からも「横浜市に豪雨警報」なんてお知らせが来ておりました。急いで外干しの洗濯物を取り込み、玄関で干していた靴をしまい、家中の開け放っていた窓という窓を閉めまくります。

「またこんな天気か。海沿い含め都内にもこれから降るのかな〜」なんて思いながら、iPhoneアプリの「アメッシュ」を見てみたら…



局地的過ぎるだろ!(笑)なにこのピンポイント攻撃!金沢区しか雨降ってねえんじゃねえの!?

日が落ちてからよろよろと起床し、近所のスーパーに買い出しに行き「キユーピーコブサラダドレッシング」が売ってないことに落胆しお刺身が安くなってないことに涙しとりあえずは酒だけ確保して帰って来ました、そんな道すがらふと夜空を見上げたら、

南の空に三連の星。



土星、火星、アンタレスです。そういえばここ最近空を見てなかった。日々の暮らしに追われて追われ過ぎて、人嫌いが益々加速して、ちょっと心の余裕がなかったのかも。

ボクがどれだけ悩んだり考えたりしても、地球は回っているし空は遥か太古の時代から変わらぬ動きをしている。だよな。小さいことにこだわっていてもしゃーないよな。好きなら好き、嫌なら嫌。もう少し自分に正直に生きてみようか。まぁそんなこと実行したら生きヅライことこの上ないんだろうけどな。

自分の立ち位置が恐ろしく中途半端なことに気づいた、最近のボクなのでした。


ではまた。


八月某日 document.12

「エアコン、壊れる」



【↑これに関する日記を書こうと思ったのに…】

コバ・ジュンです。

いきなり本題いきましょう。

エアコンが壊れました。

昨日のこと、「台風すごいな怖いなー。でも家中の雨戸閉めたし、あとは過ぎるのを待つしか出来ない。つまり寝よう」と就寝したのです。

夕方、目覚ましで起きました。汗ダラダラ。え?なにこれ?クーラー知らぬ間に切っていたのか?いや、どうやら動いている模様。何か異常を示すランプが点滅してますが、台風の影響による一過性のものだろうと思ったのです。

一夜明け、今朝方帰宅。クーラーを付けてみるも、まったく効かない。動くには動くのですが、熱い風しか出てこない。フィルターの汚れかな?と思い掃除してみてもまったく効果なし。もしや、と思い庭に出てみると、

なんと室外機が動いていない。

どうしたことか。あれ、待てよ。室外機の電源って室内機とは別なのか?とすると、昨日の風雨でコンセントが外れたなんてこともあるのか?と思い、そちら周りを見てみるも、特に異常なし。まぁ素人目なのでなんとも言えないのですが…。

先日のお風呂給湯器、台所給湯器に続き、この季節一番壊れちゃいけないエアコンが逝ってしまうなんて、なんという不運。バッドラック。

なんですかね。呪われてるんですかね。

真面目に生きてるんですが、凄く悲しいです。


ではまた。


八月某日 document.11

「ぼーふーうー」



【↑やはり炒めるしかねえのかなあ】

コバ・ジュンです。

物凄い暴風雨の中、なんとか家に帰ってくることが出来たのが2時間前の朝7:30。家中の雨戸を閉め、ほっと一息と思うも束の間、テレビの音が聞こえなくなるくらいの強烈な雨風。おいおいおい、ちょっとシャレになってないぞこれは。

あまりにも凄い「暴風雨」。ぼーふーうー。そういえば、昔NHKにて「ブーフーウー」という豚三兄弟の人形劇がやっていましたね。ブーとフーとウー。内容は忘れましたが、きっと三兄弟が狼を襲って食べちゃうとかそんなんだったかと(きっとまるで違う)。



正直、自宅にいるだけで恐怖を感じるレベルの台風が上陸予定です。出かける予定のある方は充分な注意をしてください。我が横浜は3,108世帯に避難準備が発令されています。

ナスと鶏胸肉を炒めながら、「これはひどいな…」とキッチンの窓越しに聞こえる雨風の強烈な音を聞いているコバ・ジュンがお届けしました。


ではまた。


八月某日 document.10

「笑うのもいいけど」



【↑カエルのテープ】

コバ・ジュンです。

昨日の未明、テレビを付けました。目的はリオ五輪の女子レスリング。登坂選手、土性選手、そして4連覇のかかる伊調選手が出場する試合を見るためです。

結果は皆さまご存知の通り、見事三人とも金メダルという快挙。伊調選手に関しては、オリンピック史上初の「女子4連覇」という前人未到の大記録を達成しました。

準々決勝から見ていたので、もう感情移入しまくりのまま、三人の動向を追います。見事全員が決勝進出を決めた後、そのまま放送を見ていると、先日の卓球女子団体のダイジェストが流れ始めます。結果はもちろん知っていますが、なぜか燃えちゃうんですよね。ぐっと拳を握りしめ、深夜なのに声を上げてしまいます。フレッシュさ満載の伊藤美誠選手、エースの石川佳純選手、そして福原愛選手。福原選手…いや「愛ちゃん」に関しては、天才卓球少女としてテレビに出始めた頃から知っているので、その子がオリンピックに出ているというのは何かこう感慨深いものがありますよね。子供の頃からあれだけ注目されてると、どこか歪んでしまいそうなものですが、日本代表として4大会連続の出場。本当に、本当に素晴らしいです。

銅メダル獲得の瞬間、号泣する愛ちゃん。こっちも号泣だよ!涙ボロボロ出まくったよ!なんでしょうね、嬉しいのに涙が出るってのは。もうホントボロボロ。有り得ないくらい涙出ました。

5時過ぎ、女子レスリングの決勝が始まります。登坂選手は残り13秒からの逆転勝ち、伊調選手は残り数秒からの大逆転劇、土性選手も苦しみながらも見事な勝利で、素晴らしい連続金メダル。本当に興奮しました。この日の朝、ペティナイフで指を切ってしまっていたのですが、それすら忘れて絶叫&大拍手。こんなことってあるんだなあと、A型が流れる指すら忘れ、放心状態でした。

「笑う」というのは非常に良いことだという説があります。どこまで科学的、医学的に証明されたものかはわかりませんが、笑えばガン細胞が消えるなんてのを聞いたことがあります。

でも「泣く」というのも身体や精神にとって重要なことなんですね。正直、リオ五輪が始まった当初、あまり見る気はしませんでした。個人的な周りの状況が良くなく、頭がパンク寸前で、これ以上情報を入れる余力がなかったのです。

が、ふと訪れた空白の時間。ふと「五輪見ようかな」という気持ちになり、いざ見てみたら感動の連続。泣いた泣いた、もう泣いた。

すると、今まで溜めていたストレスが、すうっと消えていったのです。

なんだ、そんなくだらない事にイライラしたりこだわってる自分こそ、なんてくだらないんだろう、自分の人生で今そこにこだわるのが本当に大事なことなのか?正直「どうでもいいこと」じゃないか。

『燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや』

なーんてね。

自分をもっと頑張ろう、と選手達の活躍を見て強く強く思いました。


ではまた。


八月某日 document.9

「指切りさんざん」



【↑不注意一瞬】

コバ・ジュンです。

「台風一過!暑いけれども清々しい晴天ですね!ウキウキ!」


…なんて日記を書こうと思ったのに。

思っていたのに。

朝方帰宅し、シャワーを浴びてすっきりし、洗濯機を勢い良く回した後、「あらあら、ちょっとキッチンシンクが汚れてるなあ」というわけで、ざっと清掃していたのですが、包丁立てに挿してあるペティナイフも汚れているのに気付き、

「最近ほとんど使ってないからなあ。どれ、スポンジのギザギザ側で少し磨こう」

なんて考えちゃったのがいけなかった!

ざっくり

利き腕の人差し指と中指を切ってしまいました。流れ出るA型、止まらないA型。うわぁん、痛いよお。

とりあえず応急処置として水で傷口を洗い流した後、ティッシュで止血します。始めのティッシュは、そりゃもうみるみるうちにA型の色で染まりまして。

三度目のティッシュ巻き巻きくらいでようやく落ち着いてはきました。が、洗濯機から「洗い終わったよー」とのピーピー音。台所では「まだ途中掃除やりっぱ」のシンク。といって、この指じゃ水仕事出来ないしなあ…

なんかね、こういう時に「運を持ってないなあ」と思います。この年齢になってくると「ノッてる」時にしか家事一切ってのができなくなってくるのですよ。で、今日は台風も過ぎて晴れて正に気分が「ノッて」る時だったのですが、この始末。あ〜あ、色々は土曜日まで持ち越しかなあ。せっかくやる気になっていたのにね。

現在、血は止まりましたが、利き腕を濡らせないってぇのは結構なストレスでありまして、だって、料理も出来ないし、洗濯はなんとか干したけど、買い物行ったらレジの人に「どうしたの!?」と心配されましたよンモウ。

キーボードも満足に打てないので、この日記はiPhoneで書いたものを転送しました。こういう時、片手でも素早く入力出来るスマホって便利だな、と思った次第です。


ではまた(=´∀`)ノ


八月某日 document.8

「すみだジャズフェスティバル最高!」



【↑たをやめちゃん!】

コバ・ジュンです。

土曜日は錦糸町まで「すみだストリートジャズフェスティバル」に行ってきました。

これは、そのタイトル通り、墨田区を中心として行われているジャズのお祭り。街のあらゆる場所でジャズバンドが演奏をしているという、今年で7年目となる画期的なフェスなのです。
阿佐ヶ谷でのジャズフェスなどは知っていましたが、すみだでもやっていたとはまるで知らず、この度予定も見事合ったので出かけてきましたよイェイ。

13時、JR錦糸町駅に降り立ちます。改札を抜けるといきなり「ッパッパッパッパ」と管楽器の音が聞こえてくるでねーの。テンション上がったまま、メインステージやら出店やらその他色々ある錦糸公園に向かいます。
ちょうど入り時間と重なったのか、お目当てであるトロピカルビッグジャズバンド「たをやめオルケスタ」の面々を見かけました。皆様、普通にしててもやはり目立ちます(笑)

会場内に入ると、そこかしこからビンビビンとベース、パッパラパーとホーンの音が。そして屋台からの誘いもぐぐぐいっと(笑)。まぁ取りあえずビール買うよねー。スカイツリーを背景に従えた会場は、何かこう「ぐっと一本」筋が入った様な感触まで覚えます。





14時に知り合い(♂)と駅で待ち合わせ、公園に戻り様々なバンドの演奏を聴いていきます。あっちのステージこっちのステージなんて右往左往してる間に、途中の広場でニューオリンズジャズが始まったりするのですから気が抜けません。



駅前や公園内で配られているパンフレットに載っているタイムテーブルを見ながら「次はどこ行こう!?」と考えているのも束の間「ンッパラッパラ」と始まっちゃう。なんだこれ楽し過ぎるだろ。



あまりの陽の強さ、そして暑さのためか、会場内はそこまで混雑している様子はなく、快適に回れます。

15時、30分後に始まる「たをやめオルケスタ」の演奏のためメインステージ前に移動…したのですが、すでに5列目くらいまでギッシリ。ぐはあ、甘く見てた。何の影もない直射日光ギンギン状態でしたが、日焼け止めを塗りまくり水分摂りまくり(ポカリ)で待ちます。リハではないのですが、メンバーが何人か出てきてスタッフとセッティング確認をし始めるので、飽きずに待つことが出来ました。

そしてライブ開始!全メンバーが浴衣での演奏!







相変わらずセトリを覚えられないのですが(笑)、40分間の暑い熱いステージは最高の盛り上がりでした。途中「JABBERLOOP」のDAISUKEさん(Sax) 、MAKOTOさん (Tp) も参加し、ブチ上がりまくり。SAKKOさん(Tp)の水鉄砲放射が、火照った身体にありがたかったです。
個人的に大ヒットだったのが、秀子さん(Vo)の浴衣。遠目に見ると「あら、藍染に何かの短冊を散りばめてるのかしら、素敵だわ」となるのですが、



近づくと…(笑)




ライブが終わり、次のお目当てまで少し時間が空きました。ここぞとばかりに屋台に向かい、ビールを流し込みます。焼きそば、照り焼きチキン、串ベーコンなどなど、腹ごしらえもしまくります。野外で飲み食いしまくるのはなぜこんなにも美味いのでしょう。



日が傾いてくると、徐々に会場内が混雑し始めます。皆、この時を待っていたな?(笑)老若男女、ジャズ好きな皆さまを始め、家族連れや近所の方などで入り乱れ始めます。もちろんポケモンGo組もたくさんいました。僕も一度起動したのですが、花びらが舞ってるポケストップばかり。そりゃ混むわ〜。

18時、「緑のステージ」のトリを飾るのは、男性5人組の「TRI4TH(トライフォース)」。僕らがステージに向かった時はすでに大混雑していましたが、じりじりと前の方に移動します。これこそ野外、そしてスタンディングの楽しみ!あ、無理矢理こじあけたりはしてませんよ。人がいなくなった隙を狙って「すっ、すっ」と移動していくのです。

「TRI4TH」のTpである織田祐亮さん、「愉快なカンカンバルカン」のとんちゃん(S.Sx)がリーダーを務める「Cocochi-kit」にもTpで参加しているため、3月新宿ロフトでの「女をなめんなよスペシャルvol.6」で、そのパワフルな演奏を一度拝見&拝聴しています。果たしてホームでの演奏は一体どんなものなのか!?





むちゃくちゃブチ上がりました。ヤバい、ヤバ過ぎました。メンバー全てが素晴らしい演奏とパフォーマンス。「踊れる曲です」との宣言通り、飛んで踊って声出して汗まみれになりました。パンツがぐしょ濡れになり、財布が取り出せなくなるほど(笑)

Bassの関谷友貴さんによるソロ、そしてSx藤田淳之介さんのステージからどこに消えたかと思ったら、客席後方から現れる嬉しいサプライズ等々、



トリを飾るに相応しいパフォーマンス。アンコールにも応えて、1時間のステージとは思えない濃密な空間でありました。

「Freeway/TRI4TH」



この日の行程。

KING COLUMBIA

The Best Ever Brass Band

Arabesk

たをやめオルケスタ

TRI4TH

でした。もうどれもこれも最高!来年も絶対に来ます。こんな素晴らしいフェスを作ってくれた運営に感謝です。

錦糸町から横須賀線を使い横浜まで、そこから京急で地元へ。さくっと帰れるのもまた魅力。先ほどまでの熱気が嘘の様な静かな地元。

そして帰宅。メイク落としを使わなければ落ちないほどに塗りまくった日焼け止めのおかげで、まったく日焼けをせずに済みます。モデルさんだからね!焼けるわけにはいかないものね!(笑)



物販で買った「たをやめ手拭い」と「たをやめ缶バッジ」。お洒落番長の女将こと「岡村トモ子」さんのセンスが冴え渡ります。そういえば、ライブで女将が来てた浴衣は、なんと16枚の日本手拭いを縫い合わせて作ったものだそうです。作成は大女将(女将の母上)。こういうの夏フェスらしくて楽しいよな〜♪



そんなわけで二日間に渡った音楽漬けの日を終えました。本当に楽しかった。良い音楽を聴いてブチ上がるのは最高ですな。なんかもう悔しいくらいにノリまくっちゃった。先日新調した靴でオシャレして出かけたのですが、そんなの忘れてソウルがバリバリ削れてしまうほどにソウルを燃やしまくって(笑)、とにかく楽しかったんだよ、ああ!

コバ・ジュン夏祭りは一旦終了。あとは8/27(土)の地元の花火大会でブチ上がるくらいですね。毎年のことながら全然混まない秘密の場所があるんですよブヒヒ。でも一緒に来ないんだったら教えてあげない男にも教えてあげないボクと楽しく過ごしてくれる女性だけには教えてあげますよギェーヒヒヒ。


ではまた。



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documentary 2016.08.(最上部ガ最新。下カラ順ニドウゾ)

ontology.293(ハヅキ一週目)


八月某日 document.7

「アジアツアーが日本にやってくる!in八丁堀」



【↑東京の、江戸の空気が好きだ】

コバ・ジュンです。

金曜日は、東京は八丁堀にあるライブハウス「七針」へ、ふーちんギド&佐藤行衛(さとうゆきえ)さんのライブを観に行ってきました。





新宿や渋谷とは違った、この辺りの「東京」の雰囲気が大好き。どことなく「江戸」を感じさせるというか。遠くにスカイツリーも見えます。

「七針」着到。開場まで30分ほどあったので、ふわふわと待ちます。





19:30開場。階段を地下に降りていくとライブスペースが。下手の壁際に陣取ります。ホントは最前列に座りたかったのですが、そこにあるのは箱馬の高さほどの椅子。腰痛エブリデイなボクにとってそれはキツイ。でも正直どこで見ても最前列くらいの勢いです。



20時、ライブが始まります。ふーちんギドと韓国ツアーにてセッションした佐藤行衛さんの演奏で幕を開けます。佐藤さんは韓国を中心に活動しており「コプチャンチョンゴル」というバンドを組んでいます。あ、バンド名の意味は「モツ鍋」だそうです。
アコギでの弾き語りでしたが、とにかくトークが面白かった!そして歌声も素晴らしかった。石神井公園が実家と言ってましたが、関西弁だったのはなぜでしょう(笑)。三曲目が終わったあたりにスタッフに「水持ってきて!いや、ビール持ってきて!」と要求し、それを一気飲み、さらにそこからノリノリの曲を続けて演奏!カッコ良かった〜。

佐藤さん、下駄を履いて演奏していたのですが、その足で器用にエフェクターを踏んでいました(笑)圧巻だったのは、あるエフェクターを踏んだら、ギターの1音1音が、それぞれ初音ミクの声になったこと。こんなこと出来るんですね〜。驚きました。多分韓国語なので意味はわかりませんでしたが。日本語でもこれ出来るってことですよね。

そんな佐藤さんの演奏を終えた後、ふーちんギド登場。ふーちんの「ふにゃふにゃトーク」が相変わらず面白いです。1~2曲目を演奏中、スネアが何度も倒れそうになってしまいます。その理由をMCで「普段貧乏で家で肉とか食べないけど、リハ終わりに中華屋でレバニラ食べたから力が出て…」と言ってました(笑)

まあそれは置いておいて、このバンドとにかく凄い。ドラムと鍵盤のふーちん、チューバとやはり足の鍵盤(マルチエフェクターっぽいもの)のギデオンさん。こう書くだけで何が何やらですよね。ふーちんはドラムを叩きながらピアニカを吹き、ギデオンさんはチューバを吹きながら足で鍵盤を弾くのです。もうこれは見てもらうしかないです。書いても絶対伝わらない。一応動画を貼りますが、実際に見たらあまりに凄過ぎて笑います。



ラスト、先ほどの佐藤さんが再びステージに登場し、セッションで「Fire」を。カッコ良かった〜盛り上がった〜。



二時間後終演。手ぬぐいに素敵なサイン、そして来場者全員にプレゼントされたモンゴルでの写真をいただきました。ふーちんギド、数ヶ月前にモンゴルツアーを行ったのですが、その旅費他の資金をクラウドファンディングで募集しておりまして、ボクもほんの少しだけ噛んでいましたので、嬉しいプレゼントとなりました。



そんな感じでふわふわしたまま帰宅。明日は「すみだストリートジャズフェスティバル」です。まだまだ音楽漬けの夏だぜ〜。


ではまた。


八月某日 document.6

「脳のキャパが減っている?」



【↑頭が割れそう】

コバ・ジュンです。

特に忙しいわけではないのですが、なんだか頭がパンクしそうな毎日。脳内を整理出来ないとでもいいましょうか。「あれをやってこれをやって」という順番がうまく回っていきません。そして大事なことまで忘れてしまうというひどい話。

なので開催中の五輪も全然頭に入ってきません。頑張っている日本選手団には申し訳ないのですが、これ以上何かを入れたくない感じ。

昨日は陛下のお言葉もあったのですよね。全文を読みたくとも、今の状態で連なる文字列を読むのはかなり危険な行為。後々自分の中での「読める機会」が来た時に読みたいと思っています。
他にもイチロー選手の日米通算3,000本安打など、興味深いニュースがあっても、深くは知らなくて良い、知りたくないと頭が拒絶をしています。なぜだろう。

年々、脳のキャパシティが減っている気がします。これが「老い」なのかとも思っておりますが、疲れてしまうんですよ、情報を入れ過ぎると。それなら自分の好みのものだけ見てりゃ良いじゃん!とも思いますが、それだとどんどんミクロな視点になってしまい、ただでさえ交友関係が減っていっている昨今、そんなことをしたら益々マイノリティ化してしまう。どんなものにも興味を持って、当たるを幸い、会話の幅を広げたいとは常々考えてはいるのですが…

四十(しじゅう)過ぎても、まるで「不惑」を抜け出せないボクなのでありました。


ではまた。


八月某日 document.5

「ゆるゆるライブ、だがしかし」



【↑え?】

コバ・ジュンです。

今朝は台風のせいか風があり、少しばかり涼しいですね、と思ったのも束の間、日が昇ったらまぁ暑い。熱い。本気の夏には抗えませんね。

さて、先週の土曜日、吉祥寺へディキシージャズバンドの「ぎんバンド&ふーちん」を観に行ってまいりました。うわあ吉祥寺ひさしぶり。東横線が渋谷駅で地下に潜る作りになってから、どうも井の頭線に乗るのが億劫になってしまい、演劇の聖地「シモキタ」からも足が遠去かる始末。だって乗り換えに8分もかかるんだもの。でもたまに来るくらいなら…

さて会場は「吉祥寺南町コミュニティセンター」

ん?

「吉祥寺南町コミュニティセンター」

あれ、これって地区センターみたいなものか?以前舞台の稽古で頻繁に訪れていた様な感じの。ネットで検索しても、どうもそんな雰囲気。
電車遅延でかなりギリギリの着到。途中コンビニでビールとつまみを買い(飲食自由)、徒歩10分程で現地に着きます。わぁ、思ってた通りの地区センターだ(笑)
中に入ると見覚えのある様な受付で「来訪理由と住所名前を書いてください」と、これまた見覚えのある様なおばちゃんに記入シートを渡されます。「会場はそこの階段で地下に降りて右です」うはあ、これは予想通りの展開か!?

「ホール」と書かれたドア(二重扉)を開けます。



わぁお。
予想通りだった。というか正直それを少し上回った(笑)。

ライブが始まります。「酒はNGかな?」と思ったら、ボクの後ろにいた方々が会議テーブルを出してビールを飲んでいたので「ああ、大丈夫だ」と(笑)。プレモルを飲みながら、ファミチキやらコロッケやらを食べて演奏を聞きます。



なんかすごいゆるい雰囲気だけど、皆凄い人達なんだぜ!

ぎんバンドのリーダー「竹内ぎん(バンジョー)」さんより、MCにて今回のライブからのコンセプト変更点が語られます。それは、
・ステージを作らない。ストリートと同じ様に、お客様と同じ高さで。
・練習をしない。アドリブで回していく。
・知っている曲をやらない
の三点。
その通り、ステージはなく我らと同じ平面上に、
演奏中に演者同士が話したりアイコンタクトをして、
まったく聞いたことのない曲を、
が見事に守られたライブでした。

でもこれがむちゃくちゃ良かったのです。ディキシージャズ、というかジャズってのは、曲を知らなくても楽しめるのだというのを改めて認識。がっつり稽古されたものも良いのですが、演者がハラハラドキドキしながらの演奏も実に面白い。だって、次の展開どうなるか分からないのですから。

圧巻だったのは、ドラムのふーちん。先日の上野大道芸での技術にも圧倒されたのですが、今回のは室内で距離も近かったこともあり、「なんじゃこりゃ!」と手拍子すら忘れ呆然。「ウォッシュボード」という楽器、つまり元は洗濯板なんですが、それプラスでシンバルや他の打楽器を使って4エイトどころかその倍、その倍々リズムを、目に見えないスピードで刻んでいく…。こんなまったりとした空間で、こんな素晴らしい演奏を見てしまって良いのか?と、ずっと頭に「ぽわぽわ?」と疑問符が浮かぶばかりでした。



演奏する場所がどうとかそういうことではなく、素晴らしいものはどんな場所で聴いても素晴らしいのです。

ライブ終了後、ふわふわと高揚した気分が、会場内に漂いました。色々な意味で「凄いものを見てしまった感」が強かったです。自分の音楽人生の中で、今が一番楽しい時を過ごせている時なのかな、と。

そして今週末はそのふーちんとチューバのギデオンさんのユニット「ふーちんギド」のライブ、次の日はすみだストリートジャズフェス。コバ・ジュンの音楽漬けの夏はまだまだ続きます。


ではまた…


八月某日 document.4

「【閲覧注意!】シン・ゴジラ観たよ。感想!(ネタバレあります)」



【↑レイトショーはお得】

コバ・ジュンです。ネタバレ部分は後半に分かりやすく示してありますので、そこまでは読んでも平気ですよ。

昨夜は、巷で話題の映画、庵野秀明監督作品「シン・ゴジラ」を観てまいりました。公開当初からSNSなどで絶賛されている作品、どれだけのものだろうと期待度のハードルは上がりまくります。お知り合いも多くの方が見にいってまして、その感想は「良かった!」との意見が多く、「そんな映画ホントにあんのかよ?」と、逆にうがった見方をしてしまうほど(笑)

京急は「上大岡」駅にあるSHINEMA’S TOHOに向かいます。トイレも済ませたし水分もそんな取ってないし惣菜パン二個食べたし、ビール飲みたいところだけどトイレ行きたくなっちゃうからガマンガマン。上映開始を待ちます。

(二時間十分後)

うはあ…。凄く良い映画を見てしまった。上映中、ずっと口ポカン状態。テンポの良さ、絶妙なキャスティング、特撮の凄さ、そして今の日本だからこそ、今の日本でしか作れないストーリー。

東宝凄いじゃん!日本映画凄いじゃん!庵野秀明凄いじゃん!というのが素直な感想です。

まだ未見の方に「ソフト化を待つより、ぜひ映画館の大画面で見て欲しい」と、自信を持ってオススメできる作品です。

「シン・ゴジラ」、確かに「シン」だった。

ではまた…








※ここからネタバレ閲覧注意※
(個人的な感想のため不快に思われる箇所が存在します。ご了承ください)





さぁ、すでにご覧になった方、ボクもようやく観てきました!個人的な感想ですが、良かったらお付き合いくださいませ。

上記にも書いた様に、ボクが観に行った劇場は、京急「上大岡」駅の映画館。これ、あとで出てきますよ。アンダーライン引いておいてね。

まず、一番初めに大田区蒲田に上陸したゴジラの「幼生」の気持ちわりいっこと!!!だってゴジラっつったらあの例の姿で始めから登場すると思うじゃないですか。それがなんか進化前のイモムシみたいな目もうつろなぐにょぐにょしたの。虫嫌いなボクにとって、そのリアルさも相まってか、モスラの幼虫より気持ちわりい!いくらエラがあっても、両生類とは認めねえからな!(笑。ボクは無類の両生類好き)これは「見たことないものを拒絶する」という人間の視覚本能を大いに利用したものだと思います。
さてそのシーン、川に置かれてあるプレジャーボート他の船が、ゴジラが起こす波によって次々と破壊されていきます。それはまるで「東日本大震災」の大津波被害の如く。しかしちょっとCGの稚拙さを感じちゃったかなあ。船が背景から浮いている様な気がしまして。だってボクらは「船や建物が津波で流される本当の映像」をこの目で見てしまっていますから。

北品川駅では、あの品川駅手前の有名な踏み切りで、我らの京急が吹き飛ばされます。思わず「ああ!京急が!」と、悲しく…、いや、つい笑ってしまいました。
街などが壊される中、吹き飛ばされる車の中に「11-92」というナンバーがあるのを見逃しませんでした。のちに出てくるお役所主義の日本政府に対する批判、二回目の上陸箇所などへの伏線だったのでしょうか。

湾岸に被害をもたらした後、ゴジラは一度東京湾に消えます。内閣総理大臣を始め、各閣僚その他勢揃いし、ゴジラ対策を練ります(農林水産大臣のみ外遊中)。あ、この時はまだ「未確認生物」という名前でしたっけ。「日本政府はこの生物をゴジラと呼称」というニュースには笑いました。御用学者を呼んで何の解決にならないところなども、皮肉が利いてて面白かったです。

日本の政治システムなどをストーリーに絡めていきながら話は展開。そうこうするうちに、ゴジラが二度目の上陸を果たします。今回はちゃんとあの「ゴジラ」っぽい姿で。上陸地点は鎌倉の稲村ヶ崎。小町通りや江ノ電の踏切を逃げ惑う人々が映し出されます。そこでゴジラの進路を表すセリフがあったのですが、

「ゴジラは鎌倉から釜利谷へと進行中!」

釜利谷!(爆笑)「カマリヤ」と読みます。
ボクの住んでる隣町やんけ。これ、周辺住民にしか分からない超ローカル地名なんですよ。ボクがよく買うお安いお刺身が売っているスーパーもこの釜利谷にあります。



(↑クリックで拡大します)

これだと多分、ボクのウチもやられてますね。毎年固定資産税払って必死に守ってる家なのに!ゴジラのバカヤロー!!!(笑)

その後ゴジラは磯子区洋光台へと移動。出てくる団地に超見覚えが(笑)。ゴジラはそのまま目的も分からないままにどんどん北上していきます。

で、映画館がある「上大岡」ですよ。「カミオオオカ」と読みます。京浜急行の駅、横浜駅と金沢文庫駅のちょうど中間にあります。鎌倉に上陸し、釜利谷を過ぎ洋光台を抜け、次に地名が出てくるのは武蔵小杉。ということは、どう考えてもこの上大岡が通り道になってるわけで(笑)。映画見ながら、現実さながらの臨場感を味わえるとは思いませんでした。

臨場感といえば、これは映画自体の問題なのか、映画館的な事なのか、ちょっと音に迫力が足りない気がしました。ゴジラのテーマなどはもっとズシンズシンくるほどの音量が良かったかな。IMAXとかで見たらこれは解消されるのかもしれません。
もうひとつ、ゴジラ自体の重量感に関する演出も足りなくて寂しい気が。確かに得体の知れない生物加減や気味の悪さなどのビジュアル面は上手く表現できていたと思います。しかし、重さ、これ重要、重さ、もうちょっと何とかならなかったのかと。表現できているところは凄いんです。でも、そうでないところは「あれ、ここ手抜き?」と思っちゃうほど、ゴジラの重量感がない!一歩一歩が風圧、音を強烈に感じさせ、画面自体も揺れたりしたならばさらに良かったんですが。

自衛隊の攻撃むなしく、多摩川を越えさせてしまいます。この辺りのシーンはさすがでした。人類の無力さを感じます。
そういえば、会議のシーンなどで度々「エヴァ」のあの曲が挿入されていましたね。監督お気に入りなのでしょうか。でも作戦と云えばコレ!くらいには浸透していますよね。こちらもワクワクしましたし。♪デン〜デン〜デン〜デンデ、ダンドン!デン〜デン〜デン〜デンデ、ダンドン!


都心に入ったゴジラに、ついに米軍の兵器が投入されます。一度は沈黙したかに見えるも、皆様ご覧の通りのあの大暴れっぷりですよ。口から出る紫の細い光線の時のSEが何とも素敵でしたプラス、ゴジラの口周りの気持ち悪さ。こういうところは庵野監督の真骨頂ですね。

国連安保理にて閣議決定した熱核兵器使用か、内閣官房副長官「矢口蘭堂」による矢口プランか、決断の時は迫られます。すでに総理大臣はじめ11名の閣僚が死亡した現在、残された人間で対策を練るしかないのですが、そういった際にも人事に関する様々な権謀術数が見え隠れして嫌な気持ちにさせられたりもします。祭り上げられたのであろう前農林水産大臣であり新総理の「里見」が、毒にも薬にもならない様な描かれ方をしていながら、風見鶏な前総理よりも実は能力があった(ありそうに見えた?)というのは良かったです。

話はクライマックス。フランス政府の協力により、なんとか熱核攻撃を24時間延長してもらった日本は、血液凝固剤によるゴジラ停止を目指す「矢口プラン」を実行。立川駐屯地における矢口の演説は、心震えるものがありました。これは別に皮肉でもなんでもないのですが、そして誤解しないで読んでもらいたいのですが、指揮官は指揮をし、現場は現場で動く。例えそれで現場の人間が命を落とそうとも…。だってそういうものだもの。ニヒリズムばりばりなんですが、人ってのはその人に適合した場所があり、そこでベストを尽くしたら良いのだと思ってます。

そうそう、「矢口プラン」発動の際、あの「怪獣大戦争マーチ」がかかりましたね!さらにその曲に乗せて無人誘導弾として東海道線、山手線、京浜東北線その他が突っ込むシーン!めっちゃワクワクしました。空に舞うJRの各車輌!

ラストは皆様ご存知の通り。ああいった結果となりました。これからどうなるのでしょうかね。それにしても矢口蘭堂を演じた長谷川博己さんの硬軟取り混ぜた演技の素晴らしいこと。上司の竹野内豊さんも良かったですね。あの台詞で涙腺崩壊しましたもの。

キャストの話になります。大杉漣さん、平泉成さん、石原さとみさん、柄本明さん、余貴美子さん(防衛大臣役ハマってた!時間を追うごとに、落ちていくアイライナーの演出良し)他、素晴らしい俳優さん総登場でしたが、ボクが注目したのは、「巨大不明生物特設災害対策本部(巨災対)」の面々。あの濃いキャラの宝庫。環境省の課長補佐である尾頭ヒロミ役の市川実日子さん、仕事人間的な描写が実に素敵でしたね。日本政府側では、政調副会長である泉修一を演じた松尾諭さんも良かったです。劇中でも「お前のキャラに助けられた」と褒められてましたものね。アレ、実は監督の心の声なのではないでしょうか(笑)

個人的に少し気になったことがありまして、それは「歯並びの悪い役者さん」が多かったということ。これは上映時間の最初から最後まで疑問に思ってしまうほどでありました。
でもですね、もしかしたらですよ?日本は他の先進国に比べて、歯の矯正率が非常に低いそうで、そういったお国柄の違いを表すために、庵野監督があえて表現したものだとしたら?
「日本では、官僚ほどのエリートでも、こんな歯並びの人が多いのデース。クレイジーですねー」と思わせる演出だとしたら?

色々と想像は膨らみます。でもそれって素晴らしいことなのです。ストーリーや背景がしっかりしているにも関わらず、見終えた観客の想像する余地を残してくれているという(笑)
まぁそこまで考えてないかもしれませんが、深く考え過ぎてしまうのは、「エヴァ」ファンの共通見解だとして(笑)

長くなりましたが、そろそろ終わります。これだけ感想を書ける映画というのは近年では珍しいのではないでしょうか。それほど印象深かったし、心に来るものがありました。

日本人にしか理解できず、日本人にしか分からない映画、なのかも。

原爆を二発落とされ、戦後70年経った現在でも大地震による被害で原発から放射能が排出され、さらに大津波の激烈な被害。

これこそが「ゴジラ」。人間がどう手を伸ばしても抗えない世界。


でも、希望は残されているのです。希望はあります。

「スクラップ・アンド・ビルド。こうしてこの国は何度も立ち直ってきた」

竹野内豊さん演ずる内閣総理大臣補佐官のセリフで、この映画は幕を閉じます。

日本人の特徴として、良くも悪くも、「忘れっぽい」というのがあります。映画でもそういったシーンがありました。「忘れる」というのは良い事なのかもしれません。悲しい、そしてひどい出来事は、いつまでも覚えていなくてはいけない反面、忘れなくてはいけない事でもあります。そんな事を、この映画「シン・ゴジラ」は、敢えて今の時代に放り込んで、少しだけぬるま湯に浸かった「当事者ではない人たち」に何かを思い出させてくれたのかもしれません。

ではまた。


八月某日 document.3

「虹が出たなら」



【↑雨上がりの素敵な空】

コバ・ジュンです。

日記に書いた様に、昨日の横浜は大雨に見舞われました。避難勧告すら出るほど。

明けて本日、またもや雨の朝です。しかし出ていた予報の「豪雨」までにはならなかったのは幸いでしょうか。連続して強い雨が降るとますます土砂災害などの危険が増しますものね。

ふと空を見上げると、そこには大きな虹がかかっていました。わぁ、虹なんて見るのいつ以来だろう。太陽の周りを取り囲む「ハロ現象」はたまに見るんですが。

「虹出てますよ!虹!」

そんな時間を誰かと共有出来たりするのは嬉しいものです。

さて、今夜は待望の「シン・ゴジラ」を観に行ってきます。
今までどれだけの「良かった!」「凄かった!」「ヤバかった!」つぶやきを見てきたことでしょう。その理由を自分の目で確かめてきます。


ではまた。

『伊福部昭 - ゴジラ (1954)』


八月某日 document.2

「大雨ザンザカ」



【↑浸水寸前!】

コバ・ジュンです。

昨夜から今朝にかけての大雨、我がヨコハマはとてつもない雨量でありました。通り雨かと思うも、雲はまったく動く気配を見せず、ちょっとシャレで済ませられないレベルまでに。

そんな折、ボクは横浜の北東地域にいまして、まるでそこを目掛けたかの様に降る雨に、思わず空を恨んだのでした…いや、恨みたかったけどその空さえ仰げないほどの雨量…。

さぁでも頑張って帰宅しようと屋外へ出ましたが、まるで波打ち際かのように水がどんどこと迫ってきます。くるぶしどころか、スネの真ん中あたりまで浸かってしまいます。



↑分かりにくいですが、足湯さながらの水量です。当然靴はぐしょぐしょ。

ある程度こういった予想はしていたので、靴下を脱いで最悪の「足がむれむれぐしょぐしょイヤーン」は避けたのですが、それでもこれは気持ち悪い。だって歩くたびに靴の中で「ぐしょんぐしょん」と水が動くのですもの。

最寄駅では線路があわや冠水というところまで行ってました。



そんな地域を抜け、横浜駅近辺まで来ると、さっきまでの雨は嘘の様に小降りに。いかに局地的な大雨だったかが分かります。それまでの電車内は、膝下までぐっしょり濡れた人が乗ってきていたのに、もう皆そんな雰囲気出してません。慌ててスネまでまくりあげていたズボンの裾を元に戻します(笑)。

無事に家に辿り着き、現在。朝8:12。晴れてきやんの。傘と靴を干しますよそりゃ。なんなんだこの天気。

今日はこのあとどうなるのかな。出来れば晴れていて欲しいのですが、あんまり暑くなるのも勘弁な!だって家にいる間はずっとクーラーつけっぱなんですもの。来月の電気代に戦々恐々ですよ。そんなボク、我が家にはクーラーがリビングにしかないので、そこにコールマンの寝袋を使って寝ている状態です(笑)寝室にも付けたいけど、あまりの暑さにさらにクーラー使って、電気代がバカ高くなることでしょう。

そうそう、昨日駅に行ったら、こんな電車を見かけましたよ。





可愛いね、リラックマ電車。最近思うのですが、こういった「その地域にしかないもの」に出会いたいがために、人が動いて、そして経済も動く、というのを気に入っています。話題の「ポケモンGO」もそうですが、ボクの場合は、ライブに行ってその興奮状態のまま、現場近くの居酒屋に金を落とす等々、経済に貢献してる!とか思っちゃいます。芝居小屋がたくさんある下北沢とかもそうですよね。舞台見てその感想をシモキタの居酒屋で語りあう…。こういうのって幸せな文化だと思います。そうは思いませんか?これってトリビアになりませんか?(笑)


ではまた。


八月某日 document.1

「今日から八月」



【↑かわいいね。八月の顔、モトイドクアマガエル】

コバ・ジュンです。

早いもんで、本日からなんと八月ですよ八月。一年でいうと6割6分が過ぎました。

なによこれ〜!

どれだけ年月過ぎるの早いのでしょう。Facebookに実装されている「◯年前のあなたはこんな事してました」というのを見るのが本当に怖い。「え!これもう2年前!?」なんてのがしょっちゅう焼酎ジョン・トラボルタ。

月初めに、家の各所に設置されたカレンダーを捲るのが恒例の行事でしたが、もうね、なんかれ、それすら怖い。

「老いる」とはこういうことなのでしょう。怖いのただ一点張り。しかしそればかり思っていても、これはどうにもならないことなので、受け入れるしかないものとはわかっております。素敵なジジイ、略して「素敵ジジイ」になりたいし、全然略してないですが素敵ジジイいいじゃないですか素敵でしょう?ジジイ。

まぁ「財力」のないジジイなんて、ただのゴミでしかない事は分かっていますよチクショウ。ああ、アラブの石油王とかに生まれたかったわん。


ではまたm(_ _)m



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