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documentary 2018.08.(最上部ガ最新。下カラ順ニドウゾ)

ontology.338(ハヅキ二週目)


八月某日 document.9

「チャランポ・ハッチェル!」



【↑新宿赤布】

コバ・ジュンです。

先日…いや、すいません嘘ついた、結構前の8/7に、新宿レッドクロスまでチャラン・ポ・ランタンとハッチハッチェルバンドのライブを観に行ってきました。
小さな箱のためチケットはFC先行では取れず「そりゃそうか。まぁ行けなかったら仕方ない」くらいの思いでいたのですが、一般発売ですんなりと取れてしまいこの日の参戦となったのです。



降り立ったのは東新宿。何か来たことあるなココ。ああ、新宿文化センターの時か。懐かしい。
ほどなくしてライブハウス前に到着。見知ったいつもの面々がウロウロしてやがります。思わずそのまま「メーーーーーン!メンメン!」と持っていた傘でぶちかましてやろうかと思いましたが、天下の往来なのでやめておきました。などとバカなことを考えていたら、階下より突然ハッチハッチェルバンドのリーダーである、ハッチハッチェルさんが登場。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、Eテレで放送中の「ムジカ・ピッコリーノ(第6シーズン)」において、バイオリンとバンジョーを担当するミュージシャンの方です。はーびっくりした。



入場が始まります。で、FC先行ではチケットが取れなかったと前述しましたが、どういった事が起こったのか、ボクの整理番号は「6番」であり、「どうせ前にF1〜F50とかあるんだろう」と思うも束の間、なんとそのまま入る事が出来たのです。きっとキャンセルがあったんだろうな。ありがとう!キャンセルしてくれた人!日々感謝!足を向けて寝られないね!(しかしどの方角か分からないため、最近は立って寝ていますつらいよ)

で、最前のどセンターを陣取れました。しかもこのレッドクロス、ステージと客席を仕切るバー的なものが一切なく、最前だとステージそのものが仕切りとなっているのです。二尺上げくらいかな?バーがないので寄りかかれず、己の腿をそのままステージに当てて押さえにすることにより、「こちらとあちら」の境界線を作る仕組みとなっておりました。モニターに手を添えれば、それがバー代わりになるとも思いましたが、さすがにマナー違反と思い、腿に力をかけることに集中します。

ライブが始まります。チャランポからのスタート。ドラムのふーちんもくわえ、三人編成となる久々のチャランポマーチ。テンション上がります。

というか近っ!最前と言えば浦和での姉妹劇場がありましたが、その比ではないくらいに近い。衣裳がバッサバッサと顔に当たります。ブタも当たります。いい匂いがしますそれがずっと続きますレノアもびっくり。
ゴリゴリに頭振って踊って腕振り上げて声出して、あっという間にステージも終了。念願の「スーダラ節」も聴けて、この時点で汗びっしょり。

後半戦はハッチハッチェルバンドの登場です。youtubeなどで少しだけ予習はしましたが、ほぼ未見といって良い状態。どんなステージを魅せてくれるかと思っていたのですが…。
そんな予想は見事良い方向へ。Dr、WBにマカフェリギター、アコーディオン、そしてバイオリンという編成は、完全に自分好み。そして何よりメンバーの皆様の芸達者なこと!演奏はもちろんのこと、トークは面白いし体を使った芸も素晴らしく、「これぞエンターテイナー!」と大拍手を送りました。ハッチェルさんがまた格好良くて、スタイルも良いし立ち姿も綺麗、バイオリンを弾きギターも弾き、トークでは客席を上手く操ってどんどんと高揚させていくそのプレイは、「ああ、なんて素晴らしいおっさんなのだろう。こんなおっさんになりたい」と心酔仕切りでした。数多の大道芸その他、数え切れないほどのライブで培ってきた技術なのでしょう。やっぱ現場っていいよなあ。



「この世の中を!世の中を!ゥ変エダイ!」でお馴染み、某野○村議員の会見をネタにして歌った、海援隊の「母に捧げるバラード」パロディには大爆笑させていただきました。そんな際、下手後方からカッスカスな聞き覚えのある笑い声が。あら、チャランポももちゃんもステージ見てました。

ラストはチャランポとハッチェルバンドの共演。こんなにも素晴らしいステージを観られて、感無量との言葉しか出てこないです。かつてエンケンこと遠藤賢司さんが言っていた「ギターを弾いて客席へ降りていく。ボディの削れる音をお客さんにも聞いてもらう。その方が楽しいじゃない?」との言葉が胸の奥底から湧き上がって…。演者の息遣い、そして熱がこれでもかと伝わって来る舞台。なんなんだこれは。こんなライブを見てしまって良いのか俺は。この先大丈夫か。

終演後、ふわふわした気持ちで駅へと向かいました。ライブハウス内に溶けた気持ちを残したままだったため、自分が自分でないような足取り。こんな事ってあるんだなあ。生きていればまだ楽しいことが待っているんだなあ。パンツまでぐっしょりの汗だくライブでしたが、心はまるで汗拭きシート(冷感強め)で拭き取ったあとのようなすっきりさっぱり度具合。良いものを見た!の熱量はそのままに、色々と悩んでいることや厄を綺麗に落としてもらった、そんな印象を受けるステージでした。


翌日、猛烈な首と肩の痛みで目が覚めました。若くはないようです。


ではまた。


八月某日 document.8

「ちびまる子ちゃんへ」



【↑向こうでも楽しいエッセイを】

コバ・ジュンです。

昨夜、移動中に自分の目を疑う文言が入ってきました。


りぼん編集部 @ribon60th
【さくらももこさんご逝去の報】


「え!?は!?嘘でしょ?」との言葉しか浮かびませんでした。即、他のニュースサイトなどを見てみます。すると、すでにそれを報じたサイトがありました。その後、YahooやLINEからも通知が来て、それが事実ということを確認させられてしまいます。

「いくつよ!?何、病気?事故?」

様々な疑問が頭の中を巡ります。そこに書いてあったのは、

「享年53。乳がんのため」

53歳なんて若過ぎるよ、そしてまさか癌とは…。闘病していたことなどつゆ知らず。

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思い出。

ボクがさくらももこさんの存在を知ったのは、言わずと知れた国民的人気漫画、そしてアニメの「ちびまる子ちゃん」です。漫画が先かアニメが先かは今やもう思い出せませんが(連載開始が1986年なので32年も前です)、高校生の時、当時大好きだった女の子が授業中に漫画を開いていたのは思い出せます。
アニメも面白く、特徴的な声のおばあさん口調でシニカルな目線を持つ「まる子」に大笑い。そして特に話題となったのはEDの曲ですよね。「♪ビーヒャラピーヒャラ、パッパパラパ」の「踊るポンポコリン」。高校生ながらも衝撃を受けました。「え。これでいいの?でもカッコいい」と。

その後、色々を経て、20代前半で劇団に入ることになります。その劇団の主宰はキートン山田(敬称略)。「後半へ続く」でお馴染み、まるちゃんのナレーションを勤める俳優です。劇団の旗揚げ公演では、まるちゃんの声優であるTARAKOさんに脚本を書いて頂いたことも。

そんな劇団在籍中に、同期から勧められた漫画が「コジコジ」。もうこれはどハマりしました。「クスリでもやってんじゃないか!?」との印象を受けました。失礼な言い方で大変申し訳ありませんが、でも褒め言葉ということで許していただけましたらと思うのです。とにかくそのファンタジー世界が素晴らしく、毒のさじ加減といい、絵の可愛さといい、ストーリーのとんでも展開といい、笑うより先に衝撃が来ました。その後アニメにもなり、世界観を見事に表していたのが印象深いです。

エッセイも読んでいます。仕事の移動中などには最適な読みやすさ、面白さ。そして仕事には影響を及ぼさないけど、帰りの道中でもう一度思い出せるようなその内容の素晴らしさ。ご本人は落語好きで入門まで試みたということですが、その片鱗をキッチリと作品に昇華出来るその手腕に完全脱帽したものです。

そんなエッセイには腹の底から笑わせていただきました。祖父が亡くなった際に姉妹揃って「じいさん死んだよ!棺桶の中の姿が面白いねえ(作品名:メルヘン翁)」との内容に対し、編集部へかなりの批判が来た様ですが、ボクはまったくそんなことは思わず、こんなこと書けるって凄いなあとしか感じませんでした。
他にも、父ヒロシがビートたけしさんと会った際の話だったり、しまなみ街道を自転車で走ったりの話だったり、観賞用のコイを買ったのにすぐ殺してしまったりの話等々…。さらには、妊娠から出産までを書いた話の「そういうふうにできている」も。 単純な文章なのにその面白さを存分に伝えられる才能。こんな方、早々出てきやしませんよ。

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我が家にはそんな「ちびまる子ちゃん」の第1巻があります。残念ながら探すことは出来ませんでした。初めて読んだ時の感想は「面白いけど絵がひどい」。巻末にはデビュー作他、まる子の前身となるエッセイ漫画も載っているのですが、やはり絵がひどい。でも、何度でも読み返せるのです。そしてそのたび面白い。いつどんな時どんな場所でどんな状況で読んでも面白い。これが仮にキッチリと書き込まれた絵だったりしたら、そこまで面白かったでしょうか。背景がほとんど真っ白なことなども含め、どこかこう読み手の想像力が入る余地があったからこそ、ここまでの大ヒット作になったのではないでしょうか。あれ、もしかしたらそれは計算だったのかも…(しかし後年、めちゃくちゃ絵が上手くなっているので、たぶん違うとは思います)。


今、さくらさんのエッセイを読み返しています。ミリオンセラーとなった「もものかんづめ」の面白さと言ったら。フィクションかもしれません。でもそれでも良いのです。これだけ読んでいる人を楽しませてくれる能力があるのなら。水虫の直し方だったり、合宿で炊いたお米に虫が入っていた話だったり、食品売り場でバイトした話だったりetc…

中でも秀逸なのは、東京で一人暮らしを始めた際、アパートの1Fだったため露出狂の庭への侵入を許してしまい、それを警察に通報する際の、

「今、出ました珍棒、物干し場の男」

なる、まるでCMのコピーがごとく通報をしてしまった話。

「今、出ました珍棒、物干し場の男」

こんなリズム感を持つ文を書ける人がいるでしょうか(笑)それも、自分が今まさに襲われているという恐怖の最中にいながら、これを関係各所に伝え、さらにそれを覚えているという。


もうひとつ。

死因が乳がん。これはボクの母と一緒です。ボクが12歳の時、母は48歳で亡くなりました。前年に左の乳房を切り落とし、しかしリンパから全身に転移し、死の一ヶ月前にはガリガリになった姿でボクと姉を自身が幼少期に過ごした新潟まで連れて行ってくれ…。
亡くなる一〜二週間前かな。入院のための色々を用意している際、突然部屋に呼ばれ、涙を流しながらボクに「もう帰ってこれない」旨を告げた母。死期を悟っていたのでしょう。気付けばあっという間でした。


さくらさんには、エッセイにも度々出てくる息子さんがいました。そうです、「私がさくらももこだとバレないようにしなくてはいけない」のあの子。現在では20代半ばくらいなのかな。めげずに頑張ってくれることを祈るばかりです。

長々と書きました。それほど自分の中での「さくらももこ」さんの存在が大きかったのだなぁと今、これを書いていて実感します。ただ、その実感が今のところ一体何なのかは分からず終いなのです。これが不思議なところでして。

それが分かる頃には、きっと自分も死んでいるでしょう。逆に分かって理解したくもないなあ。というのも、感覚人間なので「これこれはこれこれこういう理由で素晴らしい!」との様に分析したりがまったく苦手なのです。なので、ライブを見に行った際のボクの感想がまったくこの真逆で、「語彙少な〜頭悪そ〜」でして、それは単純にバカで語彙が少ないのでそうなってしまうだけです(苦笑)


巡る巡るよ風車
人の心の連綿に
赤子の心誰知らず
終の道とて知りもせず


生き死に。生死。個人の死なんて誰も分からないし自分でも分からない。でも、これだけ人に慕われて亡くなられるなんて、どうなの?最高なんじゃないの?いなくなっちゃうけど、それってまぁ存分に生きたって記しにはなるんじゃないの?
それほどまでに、清水の小学生だった女の子は、成長するに連れて数え切れないほどの人間の心を巻き込んでいくのでした。



さくらももこさんのご逝去を、謹んでお悔やみ申し上げます。



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ontology.337(ハヅキ一週目)


八月某日 document.7

「里の生き物と日本のカエル展へ」



【↑いいところだった♪】

コバ・ジュンです。

日曜日、相模原市にある「県立相模原公園」まで、大好きなカメラマンである松橋利光さんの展示『里の生き物と日本のカエル』を観に行ってまいりました。松橋さんは、主に神奈川県などで自然を中心とした撮影をしている方であり、その著作が大好きなボクは、いつか展示を観に行けたらと思っていたのですが、それがようやく叶いました。

JR横浜線の古淵駅を降り、休日なので一時間に一本のバスに乗り目的地まで20分ほどで到着。道すがら、どんどん自然の中に吸い込まれていく感じが興奮を高めます。



そして公園内に入ると…





凄い!こんなところあったんだ!広くて綺麗で手入れがキチンと行き届いていて。1979年開園だそうですが、今までまったく知りませんでした。
ほどなく公園内にある施設に到着。





エントランスを抜けホールに入ると、大きなパネルで写真が展示されていました。鳥、昆虫、そして蛇など。生き物の自然な姿がとても魅力的です。あれ、でもお目当のカエルがないぞ…



おおう、上だったか(笑)ワクワクしながら2Fへ。





ありましたー。北から南、離島に住む種類まで、カエル好きにはたまらない空間がそこには広がっていました。20枚ほどでしょうか、葉っぱの上に乗るカエル、交尾中のカエル、喧嘩をしているカエル、ヘビに食べられているカエルetc… 一枚一枚、色々な表情を魅せてくれる彼等が心から愛おしく。よく死んだ目の例えとして「爬虫類の様な」と言われますが、とんでもない。じっくりと観察すれば、こんなにも豊かな顔をしているんです。手だって足だってなんと表現力豊かなこと(注:カエルは両生類です)

気に入ったのは、展示会場にあったカエルグッズ。ウェルカムボード始め、これみんな欲しいぞ。










温室も隣接され、¥100で入ることが出来ます。ドアを開くとムアッとした熱気。伊豆シャボテン公園を思い出します。今回特別に、カエルの生体もいるそうなので、探しながら巡ります。






こちらは南アメリカ産の「アリストロキア・サルヴァドレンシス」という花。「今、花が咲いています!」と書いてくれていたので、じっくりと観察しました。ダース・ベイダーに似てる!?らしいです。



ベルツノ、アカメアマ、アフリカツメ、イエアメなどの海外のカエルもじっくり観察。見れは見るほど可愛い。




時間にして一時間ほどの滞在。次の行き先が決まっていたので、後ろ髪を引かれたまま現地を後にします。今度はゆっくりと時間が取れる時に来たいなあ。車がないとアクセスが少々悪いので、なかなか来られないからこそ、次は朝から晩まで公園を楽しみたいものです。




なお、この「カエル展」は9/2(8/27は休館)までです。あと一週間ほどですので、ご興味ありましたらぜひ行ってみてください。「カエルも他の動物も、こんなに表情を持っているの?」と驚きますよ。それほど松橋さんの写真は魅力的です。

「さて、タクシー使って次の目的地に行こうか。高くついちゃうなあ」

と思うも束の間、県道の向こうからやってくるバスには「相武台駅ゆき」の文字が。これだ!これに飛び乗れ!そして一路相模大野へ。


ではまた。


八月某日 document.6

「わけあって」



【↑甥っ子からのお土産】

コバ・ジュンです。



恥ずかしながら帰ってまいりました。


いきなりですがタイトルの「わけあって」。

「分け合って」じゃねぇです「訳あって」の方です。

禁酒してます。訳あって。二日ほど(笑)。というのも、今週明けからどうも体調が悪く、しばらく落ち着いていたお腹がピーゴロ状態。ピッチャーゴロじゃねぇですよピーピーでゴロゴロでブリブリッとな感じでありまして。これじゃあいかんというわけで昨日と今日はアルコールを控えております。の他にも、倦怠感が強いんですがね。これは多分気圧のせいもあるのでしょう。台風ふたつも来てたし。

で、椅子に座っているのもあまりよろしくない状態。横になりたい。横になってパンとか食いたい。



と言いつつ、日々の暮らしは嫌でもやってまいります。そんな「だりい」とかも言っていられないので、無理矢理頑張って気力体力振り絞ってます。その際、アルコール分解能力に身体機能を傾けちゃうと元気になるものもならない。ゆえの禁酒なのです。

はぁ前置き長かった。さて、何の話でしたっけ?ああ、これが本題か。じゃあ後は適当に写真でも貼って済まそう(笑)

キビナゴの天ぷらを作りました。いつものあの方式をちょっとアレンジして。これがまぁ上手く美味くできちゃってびっくりだわイヤン。ジャイアン死んじゃいやん。赤穂のお塩と山椒で食べました。



交換留学で韓国とアメリカに行っていた甥っ子ちゃんから、素敵なおみやげを貰いました。パックとか買って来てくれるなんて、まぁ気の利いた子。叔父さんは帽子が特にお気に入りです。







そしてどう見ても辛そうなラーメンも貰ったので早速調理してみたら、半端ない辛さで胃がキューッと。むむっ、もうちょっと元気な時に食べれば良かったぜ。






そんなこんなです。お風呂入ったら元気になるかしら。ゆっくりと体温めることにしようそうしよう。温泉行きたい。


ではまた。


八月某日 document.5

「陽のあたる場所」



【↑呼ばれた気がした】

コバ・ジュンです。

朝夕、涼しくなってきました。そんな日々の変化を皆様は感じ取られていますか?なぬ?まだまだ日中は暑いとな?そりゃそうです。8月ですもの。お盆終わったばかりですもの。暑いのは当たり前だす。

でもね、朝方、少し早起きして外に出てごらんなさい。夕方、会社や学校を早退していつもの帰り道を歩いて帰ってごらんなさい。ほら、そこかしこに秋の気配が…。

ツクツクボウシが鳴くと、ボクは秋への入り口を感じます。秋の気配としてよく間違えられるのが「カナカナカナ…」と鳴くヒグラシ。実は彼らはセミの中でも鳴く時期がかなり早い部類で、7月頭にはもう鳴いていたりします。どちらかというと、夏の訪れを告げるセミだったりするんですね。

さてそんなツクツクボウシ。

「オーシッ!ツクツクツク…オーシッ!ツクツクツク…トテモイイヨー、トテモイイヨー、トテモイイヨー、アーッ!!!!!!!!!!!!」

何て風情を感じるセミなのでしょう。虫だぜ?なのにあれだけリズムに溢れ、それはまるで歌を歌っている様。この鳴き声は一体幾年月重ねられてきたのでしょう。


そんなセミの楽園もあと一ヶ月も経たず終わりを告げます。平成最後の夏。しかし彼らにはそんな事は関係なく、何百年何千年と繰り返されてきたであろう陽のあたる場所を見つけ、子孫を残し、また数年後に繁殖のために地上へ出て鳴き始めます。


陽のあたる場所
そこにはすべての人たちの希望があり
私の貧困な心を受け止めてくれる
陽のあたる場所を
私の人生が尽きてしまう前に
さあ、見つけよう


スティービーワンダーの「A Place in The Sun」の一節です。アルバム買ったのは確か高校生の頃。当時洋楽などほとんど聞かなかったボクが、なぜこれを買ったのかは覚えていませんが、何か心にグッとくるものがあったのでしょう。不遇だったのかな?(苦笑)とにかく何かしなければ!の思いが強かったのかもしれません。


憎いほどの日差しが照り続けた今夏、しかしそんな陽を避けるだけでなく、思い切り浴びてみるのも少し楽しいかもしれないよと思いました。あと何度こんな夏の日を浴びれるか分からないんだしね。


ではまた。


スティービーワンダー/「A Plase in The Sun」


八月某日 document.4

「結論は行方不明に?いや、そうじゃないよ」



【↑また作ったゴーヤチャンプル】

コバ・ジュンです。

今朝方、勢いそのままにSNSに「演者はどうこう」なんてことを書いておきながら、結局結論を書けずに終わったコバ・ジュンです。

まぁそんなこともあります。

確かはじめに頭で考えていたのは、

「仕事というのは色々あります。芝居やライブの様に直接お客様の反応を得られると凄く分かりやすいですが、実際はそうでない仕事ばかりです。でもきっとどこかで誰かの役には立っているのですよ。だから頑張っていこう」

みたいなことを書きたかったのです。あ、これが結論だ。なんだ、見つかったじゃん。そこのあなた、そう、そこのあなたです今これを読んでいるあなた。上の文章を各SNSにコピペしといて(笑)今更書くのも恥ずかしいので。

とか言いつつ、そんな簡単なものでもないわけで。
漫才師の中川家のお兄ちゃんの話で面白いものがあります。売れない頃、冷蔵庫のライン工場で働いていたそうですが、ある時ラインを動かしている工場長がいきなりラインを止め、こう言ったそうです。

「誰が買うねん…」

わぁなんだか凄く良く分かる。そういった影の仕事ばかりしてきたコバ・ジュン、凄く良く分かってしまう。

19、20歳の頃だったかなあ。年末の追い込みということで大募集をしていた卵焼き工場のバイトをしたことがあります。ラインでひたすら流れて来る型にはめられた卵を、焦げない様にかき混ぜるという作業。おせち料理用の厚焼き卵なんですね。ところがこれ、人によって教え方が全然違う。さっきまで習っていたやり方が、他の担当者に変わるとまったく違うと言われてしまう。「あなた下手ねえ!誰にならったの!?」「○○さんです」「あの人はダメよ!いい?今からあたしのやり方にしなさい」もう女の園。悪い方の。で、それに従わないと一気に機嫌が悪くなり、その後の職場においての対応も悪くなるという…。
幸いボクは仕事が出来る子ちゃんだったので(笑)、一週間の勤務のうちに外回りを任される様になったり、社長と雑談で時給が\3,000ほど発生する立場にもなれたのですが、ラインの仕事の際はもう本当に「誰が買うねん」の世界でしたね。

でも、その時ボクが作った厚焼き卵は、誰かの口には入ったわけで、「おばあちゃん、これ美味しいね!」と孫に言われた祖母が心から喜んだり、「よしこさん、あなたもようやくこの程度まで作れるようになったのね。といってまだまだですけど」などの嫁姑戦争が勃発寸前まで行ったり、「これが本当の厚焼き卵なんだ。今まで栗田さんが食べていたのはまやかしだよ」とのドラマが生まれていたかもしれねぇかもしれません。

世の中、そうは簡単に上手く回るようには出来ていません。意味は違いますが、最近良く言われる「生産性」にも通ずるものがあります。自分の仕事に対してどこまで頑張れるか、どんなプライドを持てるか。大事です。

そこでちょっと思ったこと。

先月、ある撮影に、地方の工場へと行ってまいりました。ボクの役割は、いかにその工場内の仕事が大切かを伝えること。実際に現場での撮影であり、当たり前なのですが気を抜いた芝居をするわけにはまいりません。1カット毎に監督からのOKを待ち、キチンとその仕事を伝えられていたかをチェック。心掛けたのは「プロはこうする」ではなく、「プロならこれをしない」ということ。見る人が見れば、付け焼き刃の仕事はすぐにバレてしまいます。なのでそこは一番大事にしました。たった数秒のカットでも、機材の持ち方ひとつでそのVがすべて嘘になってしまう可能性もあるのです。幸いクライアントさんが絶えず付いていてくれたので、そういったことを逐一聞けたのは助かりました。


『全ての仕事は無駄ではない。例えそこに無駄があったとしても、それを無駄と思わず、きっと何かの役に立っていると考えることこそ、無駄をなくす方法である。』


いい言葉ですね。コバ・ジュンの言葉だけど(笑)

自分なんて何も出来ないなどとは思わずに、自分が少しでも何か人の役に立ったのかもしれない、と思えば、思うほど、思えれば、それで良いんじゃないですかね。


ではまた。


八月某日 document.3

「マカフェリと浴衣の宴」



【↑艶姿三人衆】

コバ・ジュンです。

台風が来そうでこなかったり、でもまたすぐに次の台風が発生していたり、日本はとんだ災害国ですね。なんでこんな細っちょろい島国をピンポイントで狙って来るのでしょうか。楽しく幸せに過ごしたいのだわん。

さて先日、ジプシージャズバンドの「GYPSY VAGABONZ」のライブに四ツ谷まで出かけてまいりました。本日のハコは「小さな喫茶店homeri(ホメリ)」。知り合いのツイートなどで知ってはいましたが、ボクは初来訪。楽しみ半分、不安も半分で現地に向かったのです。しかも浴衣でな!





今回はVo&Ft&Gtの秀子さん、そしてGtの大西たかおさんのご夫婦による二人編成。おお!これって結構レアじゃないのかい?さらに秀子さんのBirthday Liveでもありました。



で、まさかの浴衣被り(笑)お二人も浴衣だとは思わなかった〜。

さて、このhomeri。考えていたよりもさらに小さく。Barだと思っていたのですが、実際は喫茶店で、コーヒーが美味しいそうです♪ その凝縮された空間がこれまた素敵な一体感を生み出していて。
そんな中で繰り広げられるマカフェリギターの共演。秀子さんはライブの度にギターがどんどん上手くなっていて、コードだけだったのが今回はベース音を単音で弾いていたりも。これでまだギター歴二年経ってないんでしたっけ?ボクなんか一年かかってようやくコードが途切れずに弾ける様になったというのに!(笑)





ジャズのスタンダードから、オリジナルetc…。もうお二人の演奏が本当に格好良くて。
そして以前からライブでは聴けるのですが、まだ音源化されてない「おばけのマイナースウィング」においては歌詞カードが配られて、皆で大合唱となりました。ここまで楽しい曲なのですから、早いところ例の障害を乗り越えて音源化を!(笑)

そして「When You're Smiling」。ボクの大好きなモンティパイソンの「Always Look on the Bright Side of Life」と同様に、「こんな時だからこそ微笑んでいようよ」と歌う曲。もう分かり過ぎてしまってね。実際あるんですよそんな時が。「あの子が笑っていればボクは幸せ、いや、世界中が幸せ」な時が。その子の笑顔が見たいがために、色々なことを考えて実行して…。まぁその話はいいや(笑)

ラストはジプヴァガと言えばコレ!の「ヴァガゴロジー」。

見えない夜は不安になるし いいことばかりじゃないのさ
君が笑ってくれるから この歌を歌うよ
楽しいことは君と感じて 毎日を輝かせる

ここの歌詞が大好きで、またコードがメジャーからマイナーにチェンジするあたりも、「嬉しさと悲しさの同居」とでも言うのか、凄く高い表現力を感じてしまうのですよね。

嬉しさばかりじゃないよ。悲しみもあるよ。人生そんないいことばかりじゃない

生きるってことは辛いこと。酸素を吸って吐くだけで、老化は進んでいくのです。でもね、ならばね、楽しい方を向いていた方が良いんじゃない?どうせ最後は死んじゃうんだし。
ついついホロリと、毎回心にグッと来てしまうのです。

終演後、homeriのマスターより、秀子さんへバースデーケーキ&チキンのプレゼントが。その際何枚か写真を撮らせていただいたのですが、幸せそうな秀子さんと、すごい秀子さんが撮れてしまい、とりあえずは「幸せそうな」方だけにとどめておきます(笑)



お二人ともサービス精神旺盛で、「変顔!』との声が上がれば即「本当に変顔」をしてくれて、楽しい限り。いや、ですから変顔はupしませんからね(笑)

最後は浴衣三人衆で撮影させて頂きました。いやあ、着てって良かった。最高の記念になりました。



通常は4人編成、多い時で7人編成。でも今回は2人。それでもちゃんとジプヴァガの世界観はキッチリと出してくる、ジプシージャズの良さをこれでもかとこちらに伝えてくれる。なんて素晴らしいご夫婦なのでしょう。そしてバンドなのでしょう。もちろんここにいつものメンバーが加わることにより、更なる音の厚みを聞くことが出来るのですが、それはまた別のお話。最高の夜は最高の二人の演奏で幕を閉じたのでありました。

音楽に充実してるこの頃。なんて幸せな環境にいられるのだろうと日々強く感じる毎日。出来れば演者として参加したい気持ちもあるけど、到底無理だね!(笑)でもいつか皆様とでたらめでも良いからセッションしたいなあと思うコバ・ジュンなのでありました。


ではまた。


八月某日 document.2

「高円寺Highでたをやめの新境地を」



【↑ずぎゅーん!】

コバ・ジュンです。

先日木曜日、高円寺にある「高円寺High」というライブハウスまで、ビッグバンドジャズの「たをやめオルケスタ」(以下たをやめちゃん)10執念+レコ発ライブを聴きにいってまいりました(誤字ではないです)。





二年前にこのバンドがあるのを知り、無料ライブ(すみだジャズ)に行ってみたら見事にハマり、現在に至ります。10年活動してるうちのたった1/5しか参加出来ていないド新参モノなので、毎回新たな発見があったりします。

開場一時間前に行ったらすでに列が。あわてて後ろに並びます。その後も後ろにはたくさんのお客様が並び始め、開場時には近くの公園の周囲がぐるっと待機列で囲まれておりました。おお、凄い。
いざ入場。わぁお、オールスタンディング。二列目くらいまでは椅子があるかと思っていたオジサン、大敗退です。最前列下手、バーがある箇所に陣取ります。


ライブの感想。

今回は開演前の演出として、後ろのスクリーンにメンバーの意気込み的な映像が映りました。それを見て笑ったりしているうち、たをやメイツがそれぞれ座に付き始めます。「あれれ、いつもと違う」と思った束の間、映像内の女将(リーダー、岡村トモ子さん)が1.2.3.4とカウントし、それと共にドカーン!
さすがの大所帯です。ものすごい音圧。たをやめちゃんのライブに行く時、一番楽しみにしているのは、実はこの一発目の音圧なのです。いきなりドカンと耳と心にくるこれを味わいたいがために、ライブに行っていると言っても過言ではなく。「今日初めて見に来た!」という人には敢えてそれを言わず、心の中で「さぁ驚けびっくりしろ」とほくそ笑んでいる性格悪いボクがいたりします(笑)

10執念、そしてベストアルバム発売ということもあり、昔の曲、つまり今回のアルバムに入る曲を全て演奏するという試み。メドレーではありましたが、「嫁入りマヱ」が聞けたのは嬉しかったなあ。舞台でいう「割台詞」の如く、イントロをTpとSaxがそれぞれ一音ずつ吹いていくのです。まさかライブで聴けるとは…!そして裏でマンボのリズムが弾かれていたとは、今回初めて知りました。





圧巻だったのは新曲。バイオリニストの銘苅麻野さんを加えてのそれは、正に10執念の集大成を表現し、これからのたをやめちゃんがさらに広がっていく様な素晴らしい楽曲が揃った感じです。

「TOKYO ROSE」
三拍子のゆったりとしたリズムながらも、それでいて攻撃的な管楽器の音、時に「My Favorite Things」を思わせる旋律を奏でながら、弦楽四重奏(CD音源のみ)へと繋がります。リズムセクションのみのパートもアクセントとなり、そこへすっと入って来るフルートがまた曲を一層際立たせる役割を果たしています。

「泥棒キャット」
フルート隊(フルーチェ三姉妹)、そしてバイオリンの銘苅さんがネコの被り物をして挑んだ曲。今までの女将が作曲してきた「ネコ」関連の曲は、「マンチカン」や「留守番ねこ」など、マイナーな曲調でもどこか楽しげな雰囲気がありましたが、これは完全に短調へ振った楽曲。考察するに、泥棒キャット=泥棒猫。つまり、飼い猫などを表現した曲ではなく、「この泥棒猫!」で表される様な、女のドロドロしたところを書いたのではないかな、と。それぞれのソロ回しはとても綺麗な旋律で、一概にそこを表現してるとは言い難いのですが…。あれ?泥棒キャット?ネコで泥棒?もしやCAT'S-EYE!?泪姉!瞳!(笑)

「女の一生」
女将曰く、「ダサい振り付けをしました」との曲。ああ、ここかあ(笑)。いやまぁ、それは置いといて、最初に聞いた時何を思い出したかというと、中村雅俊さんの「恋人も濡れる街角」でした。「ライトを浴びて〜♪」の後にくるチャラララッとか、ああいう入れ方は何て言うのでしょう。好きなのですよね。素子さんのTpソロ、まみさんのオルガンも格好いい。秀子さんの艶のあるボーカルとともに、中東っぽくなる箇所など、遊び心満載です。そしてラストはスピードで駆け抜ける。ビッグバンドがこれでもかと試してみたかの様。楽しい。

「毎日が冒険」
正統派。でも今までのたをやめちゃんにはなかった曲。技術が上がっているとでも言いましょうか。バランスが上手く取れている感じがします。聞いていて安心感。といって、それが例えばシャープス&フラッツの様な完璧な完成度ではなく、どこかまだ可愛い隙がある感じ?でもそれが良いのです。もしこれが完璧になってしまったら、つまらなくなっちゃうかもなのです。難しいところ。

「君の街」
女将作詞作曲の素敵な曲。良い意味での「吹奏楽」らしさ。ああ、女性のビッグバンドだなあと思える優しい音が全体から聞こえて来る。たをやめちゃんは本当に多様性が強いバンド。何でも出来ちゃうのです。この日初めて来た人に聞かれました。「たをやめオルケスタのジャンルは何ですか?」と。ボクはそこで「ビックバンドジャズかなあ?」と答えましたが、正直それは正解ではなく、語尾の「かなあ?」にそれが集約されていると思うのです。だって、ジャズ、スカ、トロピカル、カリプソ、そして歌謡曲などなど、それらが存分に詰まっているのですもの。






長々と書いて来ましたが、何が驚くって、これではたをやめオルケスタというバンドの良いところを半分も伝え切れていないということ。つまり、音楽なんて言葉じゃないんですよ。聴くしかないんですよ。そこで何かを感じてもらうのが一番。 良かったら直近で無料ライブがありますので、都合が合うならぜひ行ってみてはいかがでしょう。

8/19(日)すみだジャズ
13:30~14:20
https://sumida-jazz.jp/sj/timetable.html#pls227

8/26(日)相模大野もんじぇ祭り
16:10~
http://mangez.jp/


ああ、この楽しさを伝え切れない自分の文章力がもどかしい。

"時間は手をすり抜けてゆく そんなこと誰よりわかってるよ
あの日にもしも帰れるなら 今ならもっとうまくできるのに
でも ほら 今の君が 君だけを見てる"

くそう、良い詞書くなあ。自分がダメなことなんて、そんなこと誰より分かってるよ。でも、ほら、今の俺は今しかないんだ。ならばこの今という時を懸命に、あがきながら何かしていくしかないじゃん。

これからもたくさんの音、そして言葉を彼女たちから頂きそうです。


ではまた。


八月某日 document.1

「すでに八月」



【↑やり過ぎたね】

コバ・ジュンです。

猛暑が戻ってまいりました。そんな中コバ・ジュン、先日は庭の手入れをいたしました。記憶の限りではたぶん二年くらい放っておいてしまっていて…。まぁ当然ジャングルになりますわな。



なんたって、庭に木陰ができちゃうほどですから。




自分の怠惰が本当にイヤになりますが、これも忙しいの裏返し!うん、そう思うことにしよう!(とか言いつつそこまで忙しくない。自分でいっぱいいっぱいになっているだけ)


で、早起きして始めたわけです。時刻は8時。あれ、あまり早起きじゃないって?しかもすでに日は高く。少々の曇り空だったので「よしやろう!」と思って作業に入るも束の間、雲は晴れ、『どピーカン』な日光が老体の肌に突き刺さり始めました。

まずは道路沿いのランタナ、サツキ、ドウダンツツジの剪定から始めますが、もうこの時点で大量の汗、そして少しばかりの頭痛。ぐぅぅ、10~20分毎に休憩を取るしかない。あまりに休んで夕刻までに終わらないものまずいので、なるべく頑張ろうと思いますが、命には変えられない。

10時くらいになるともう日光は半端ない強さになってまいります。日焼け止めと虫除けスプレーを使った肌が、じりじりと音を立てています。というわけで一度ギブアップ。室内に避難し、早めの昼食をとります。濃いめのめんつゆで作ったお蕎麦。塩分摂らないとマズイですからね。

昼過ぎ、作業再開。道路側が少しだけ影になったこともあり、ガラを整理。そこだけで45Lゴミ袋が6袋誕生。まだゴミ屋さんが来ていなかったので、他に発生した枝を三束作り、それと共に捨てに行きます。

残りは花壇にある「木」の伐採。これが一番大変。二年も放っておいただけあって、さらには割と結構な大木になってしまっていることもあり、「俺林業?」と思うほどの事態です。だって枝を切り落とすだけで、「あああ!」と腕を持っていかれるほどのでかい枝なのですよ。それはもはや脚立から落ちる勢いでして。

そんなこんなもありまして、夕方、日が陰り始めたのを見計らいまして、とりあえずはすべての庭の手入れを終えました。分かりやすい様、比較画像を上げますね。









ふう、すっきりした。かなりすっきりした。「やり過ぎた…」感満載なほどに。

でもまぁこれくらいやっておかないと、またすぐに生えてきてしまうので丁度良いのでしょう。やり過ぎたけど。

そして問題はこのガラ。



庭の手入れで一番キツイのは、草むしりや伐採よりも、このガラ整理なんです。むしった草などをゴミ袋に入れて、枝はゴミ屋さんが持っていってくれるよう60cm幅に切って紐で結わいて…。ああ、これだけで1日が潰れてしまう!というわけで、この作業は後日に回しました。生木を切って整理するのは相当キツイというのもありますし、そもそも体力の限界。ひとりでこれだけの量をやろうとするのが間違いだったのです。

余談:このガラですが、伐採より三日経った現在、まだ何にも手をつけておりません


そして一夜明け次の日のこと。なんだか右の二の腕がかゆい…。あ、赤いプツプツがいくつも…。そうです、またやられました、生物兵器「チャドクガ」の野郎に。幸い本体に直接やられたわけではなく、どうやら枝葉に毒の毛が残っていて、そちらが肌に触れたようです。あ〜!本当にタチ悪い!死んでまで人を攻撃するなよ。地雷か。そう、まさに地雷だ。

ついでに背中とお尻もかゆい。こちらは汗疹。びっしょりと濡れるたびに着替えてはいたのですが、それでもこの結果。代謝は良いから毒素は全部出ているはずなんだけどなあ。

そんなわけで、約二年ぶりとなった庭の手入れもこうして一段落しました。年々作業がキツくなっていきます。でもやるしかないのです。男の作業じゃあ!

作業中、羽化したばかりのセミでしょうか。地からすくっと伸びた枝にしっかりとしがみつき、飛翔の時を待っていました。またぜひ我が家の庭で世代を残していって欲しいものです。



ではまた。



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