記録:
やって来た来た高知県!前々からずっと訪れてみたい県No.1だった場所。なんたってここは坂本龍馬大先生の出身地ですぜ、あーた。道路標識で「高知県」というのを見た瞬間吠えましたわ。うほー。入境したのが夜だったため、室戸岬そばの道の駅でクジラ缶詰を買い、就寝。明日に備える。 翌朝7:30起床。天気は悪い。あ、朝飯がねえ。ここに来るまでに買っておけば良かった。といっても、徳島県境から室戸岬まで、GSやコンビニは一切なかったのだ。ここを訪れる皆様、ぜひお気をつけを。腹が減ったまま中岡慎太郎銅像、展望台などを見る。キリが濃く、遠くまで見渡せない。おまけに強風。浜に降りるとまるで東映のOPのように波が襲ってくる。なんかこれからの旅に暗雲を見るかのようないやな予感...。昼、三菱財閥創始者の岩崎弥太郎生家着。この辺りは井ノ口と言い、司馬遼太郎「竜馬がゆく」ではものすごく口の悪い村として有名。「今もそうか?」と人を見つけたら話しかけようとしたのだが、あたりに人は見あたらず。非常に静かな町でした。次に訪れたのは「龍馬歴史館」。そう、あのロウ人形の館だ。別に「キリの立ち込む森の奥深く」ではなかったが、入る前からなんとな〜く妙な雰囲気を受ける。いざ入ってみるとその予感は当たった!もう人かと見まごう程の精密なロウ人形のオンパレード!「乙女姉さん、龍馬をしごく」に爆笑!「お栄の自刃」はメチャ怖!照明まで暗くする必要があるのか!?そしてなぜか「20世紀の偉人コーナー」まであり、各国首相や大統領までいる。ん?この干からびたのは何だ?‥‥ガンジーでした。一番笑ったのはマリリン・モンロー。映画「三年目の浮気」の名シーンで、地下鉄のダクトの上でマリリンのスカートがめくれあがるというのがあるが、それを模した人形がある。観覧者が近付くとセンサー作動、スイッチオン!どこからか聞こえるファンの音と供に、マリリンのスカートが「ぶわぁ〜ん」。しばらくするとファンが作動をやめるので、その場から離れ再度近付くとまたもや「ぶわぁ〜ん」。一人で大爆笑してましたわ。ぜひお試しあれ。 その後、大阪のSさんより教えてもらった十市池へ。ここにはバスの他にライギョもいると聞いたので、張り切って竿を出すもノーフィッシュ。雨もザカザン降ってきたので仕方なく、傷心のまま車に戻り「次はどこ行くべ?」とナビを見ていると、なんとこの近くに武市半平太の旧宅&お墓があるという。早速車を走らせ、すごく小さな看板を頼りにたどり着く。が!なんと資料室の見学時間は終わっていた‥‥。悲しみにくれていると、先程ワシがここに到着したときに入れ違いで出ていったおねーさんがバイクで近付いてきた。「武市の資料室ですか?ホントはもう終わりなんですけど開けましょうか?」どかーん!あんたエエ人や!さすが土佐のおなごじゃきに!お言葉に甘えてすべて見学させてもらう。お墓もお参りしたのだが、写真で見て分かるとおり、苔むしていて寂しい印象を受ける。血縁者はお参りに来ないのだろうか?ここで余談。市内に「ごめんなはり線開通!」と書いたポスターを発見。路面電車にも「ごめん」と書いてあるのを見かけた。始めなんのことかさっぱり分からなかったが、どうやら「御免」「奈半利」という地名がある模様。だからってそれを繋げて「ごめんなはり」にしなくても...。関連キャラクターで「ごめんなはり娘」もいました(苦笑)。 翌日は桂浜周辺を回る。今までの天気が嘘のような快晴。「青い空が微笑んでくれた」とはこのことですな。窓もサンルーフも全開にして大爆音で「真夏の光線」を聞く。感極まってちょっと涙出る(爆)。そして「龍馬記念館」「龍馬銅像」「桂浜」「土佐闘犬センター」などを巡る。記念館はちょっと期待はずれ。手紙も複製が多く、これといって特筆出来るものはなかった。反対に銅像はでかくて素晴らしい!でも浜からは見えないのね。ちょっと変な位置にあるのだ。桂浜は思っていたよりも狭いが、龍馬ファンのワシにとっては感慨深いものがあり、寝転がったり走り回ったりと色々してしまう。闘犬センターでは説明員のおっちゃんが詳しく説明してくれた。そりゃマンツーマンだったからねえ。しかし土佐犬って、ああいった犬が始めからいたワケじゃないそうだ。何代も掛け合わせ、今の形に至っているという。まるでサラブレッドですな。そこでは土佐の殿様が道楽で品種改良させた、尾のとても長い「長尾鶏」、汽水域にしか生息しない幻の魚「アカメ」も見ることが出来た。 昼過ぎ、いよいよ高知城下へ。まずは腹ごしらえのため「ひろめ市場」でかつおたたき定食を食べる。これが美味いんだ。なんというか、う〜ん...言葉じゃ表せないや。とにかくウマイ!次は「はりまやばし」。その名が付く交差点はでかいのだ。でも肝心の橋はすげー小せえ。もうガックリですよ。思い返せばこの日はメチャクチャ歩き回っている。この後も「武市半平太殉節地」「龍馬生誕地」「坂本家一族の墓」「和霊神社」と移動しまくり。よくこれだけ廻れたもんだなぁ。「坂本家の墓」だが、大通りから外れた非常に奥まった場所にある。しかもたどり着くのに道とは呼べない場所を抜けなければならない(民家軒下のさらに脇の小道とか)。いざたどり着くと周囲は造成され、いまにも立ち退きを迫られそうな、赤土の露出した丘にある。ヤブ蚊も多く飛び交い、ここでも寂しさを味わうこととなってしまった。お次は和霊神社。ここは龍馬が脱藩前にお参りした場所。ここもかなりの距離を歩く。それも細い路地をすり抜けてだ。「こんなんでたどり着けるのだろうか?」と不安が訪れた頃、ようやく神社に登る階段と鳥居が現れる。ヘビやらカエルやらが営む道を登っていくと、これまた寂しいお社が。う〜ん、観光地されるのもなんだけど、ここまで寂れてよいものだろうか?高知県はぜひ史跡保存に協力してもらいたい。 夜になり、国分川という川へ赴く。ここにはホシスズキというあまり見かけない魚がいるというが、訪れたのが夜だったため、下見だけにとどめる。ふと橋の上を見ると、なにやらおっちゃんが投げ竿を4〜5本出し釣りをしている。コイでも狙っているのだろうと思うも、一応話しかけてみる。「何を釣ってるんですか?」「ウナギ」はぁ?ウナギって釣れるの?「ミミズで釣れるきに。ここんとこ調子良くて毎晩来とる。にーちゃんもやってみるろう?」そう言われて動かなかったら釣り人の名がすたるってもんだい。早速竿をお借りしてやらしてもらいましたわ。いろいろレクチャーを受け、待つこと数分。ぐんぐんっとアタリが来ました!「まだまだ!もうチクと食い込ませてからグッとアワセんじゃ!」心強いお言葉を横に、その通りにやってみると、げにマッコトあがってきたのはウナギ(写真参照)。養殖モノにはいないであろうこの色つや。「どう?面白いろう?」その後しばしおっちゃんと歓談。「車で日本一周をしている」、「おっちゃんは昔土佐の漁師だった」、など色々な話に花が咲き、夜中まで話し込む。ウナギは釣れなくなったが、とても良い体験をさせてもらった。おっちゃん、ありがとう。そしていつまでもお元気で。 翌朝は雨。車でしばらく休憩。しかしあまりに退屈なので、雨の中一昨日訪れた十市池に再チャレンジ。ライギョをかけるも一瞬でハスの中に持って行かれる。ウ〜ン、悔しい。昼飯はうなぎが美味しいと有名の「かいだ屋」。少し値は張ったが、それだけの事はあり、コンビニ弁当ばかり食べていた舌に至福の時を味わわす事が出来た。のち、再度高知城下へ向かい、先日行かなかった高知城へ登る。ここも姫路城と同じくほぼ昔のまま保存されており、天守から望む景色は絶景。「男ならば天下を取りたい」と確かに思わせる景色であった。夕方、鏡温泉で入浴。その後高知市内を後にし、西へ向かう。カワウソの里、須崎で就寝。 翌日、ここで旅は1ヶ月を迎えた。雨が降り続く中最後の清流四万十川に着くも、台風の影響からかもうこれ以上はないというくらいなダダ濁り。あぁここに来て天気は味方してくれなかった。どうしようもないので、そのままほとりで就寝。トイレにはカエルがいた。何がおかしいって便座にちょこんといるんだもの。「あぁ先客か」と次の朝までガマンしましたわ。 翌朝も雨は降り止まない。もうやけくそ。Mさんから情報をもらった「フィッシングおかだ」を訪れ、四万十川の釣りポイントを色々聞き、清流に竿を出す。が、四万十が一見さんには微笑んでくれるわけもなく、まるでダメダメな結果に終わる。その後景色が良いと教えられた上流部の口屋内まで足を伸ばすも、天気は悪いまま。結局綺麗な四万十を見ずに中村市を後にしたのでした。 その日の午後、濃霧に悩まされるもなんとか足摺岬着。ものすごい数のセミ、そして高い湿度。景色は絶景。でかいフナムシ。もうなにがなんだか分かりませんわ(爆)。この夜、W杯決勝。ブラジルが栄冠を手にする。翌日、ずりずりと北上し愛媛入りを果たすのでした。
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