四国地区編

徳島県
(6/22~25)
・名所〜鳴門のうず潮、大浜海岸(ウミガメ産卵地)
・食べ物〜なし
・温泉〜宍喰温泉
いざ出航 確かに渦巻いて...るのか? 水面下から見られます 水上はこんな感じ のんびりした瀬戸内の風景
   
大浜海岸。今でもカメが産卵にきます カメとボク 近くで見ると結構迫力

記録:
 いよいよ念願の四国入り。渡る直前のトラブルはあったものの、真っ青な海と空を見ていたらそんな小さな事は忘れた。天気は快晴。四国は暖かくワシを迎えてくれた。

 徳島に入るとまず目に付くのは「鳴門うず潮観光船」の案内。まったく下調べをしていなかったワシは、観光船は日に数本だと思っていたので、出航時間が迫っていた「うず潮観測船アクアレディ」に飛び乗る。後に調べたら20分おきくらいに出てやんの。しかも他の船もあったので、もっと落ち着いて乗れば良かったと後悔。しかしそんな失敗を吹き飛ばす程、うず潮は雄大だった。乗船した船は客席部が海中に沈み、水中からうずを見学できるという優れもの。だがいまいちよくわからない。そりゃそうだ。ぼこぼこと泡が見えるだけなのだから。「うず潮で〜す」とおねえさんが説明していたが、ちと無理がありゃしませんか?その後大鳴門橋の下を航行しながら、今度は水上から見学。どっかんどっかん回るうず。やはりこうでなくちゃね。自然の驚異にまた感動。

 その日はそのまま香川入り。お世話になる予定のYさん宅へ向かう(香川県第一部参照)。

 翌日、香川で「池を見つけたら釣り」という関東では出来ない行程を踏んでから、20:30に再度徳島入りし吉野川ほとりで就寝。さらにその翌日、関西で出逢ったM兄さんの情報を元に桑野川、三日月湖で大雨の中釣りをするが、ノーフィッシュ。ふてくされて寝る。

 次の日、気合いをいれて再度昨日の釣り場に向かうも結果はショボショボ。あまりの大雨のため、レインウェアもまったく役に立たず、体は冷え切り少々体調を崩す。昼過ぎには釣りを諦め、ウミガメ産卵地の日和佐町大浜海岸へ。天気が悪いのだが、砂の熱をひしひしと感じる。そして高い湿度。確かにこれならカメも上陸しそうだ。これが四国の海ってやつかぁ〜。浜に隣接している「ウミガメ博物館カレッタ」にも入館。ここでは様々な保護活動を行っているそうで、飼育記録も豊富で楽しめる。爬虫類好きのワシは相当長く見入ってしまった。アカウミガメと握手もする。タイマイを盗もうとカメってやっぱり可愛いな。

 その後海沿いを南下し(R55)、宍喰温泉で入浴。この町はジャンボ尾崎や元阪急監督上田さんの地元らしい。サーファーと一緒に汗を流す。この頃より目に付いたのが、さすが四国と言うべきか、お遍路さんを多く見かけるようになった。昔ながらのスタイルで歩いている方もいれば、乗り合いバスで一気に回っている方達も。なんせ八十八箇所だものなぁ。ゴクロウサマです。そしてなぜだかはわからないが、線香の匂いが非常に心地よかった。温泉を辞し、コンビニも何もない道をひたすら下り、いよいよ高知県へ。天気悪いなぁ。

香川県(第一部)
(6/22)

・名所〜なし
・食べ物〜讃岐うどん
・温泉〜なし

記録:
 徳島でうず潮を体験した後、この日お世話になるYさんと連絡を取る。てみやげを持参しいざ香川へ。無事香川入りしたワシを迎えてくれたのは、つい先日まで女子高生だったYさんとその友達Aさんの素敵な(?)歓迎。まずは「香川といえば讃岐うどん」ということでうどんを食べに。着いたお店がこれまた良い風情を醸し出していて、なんか金持ちになった気分。Yさん&Aさんの話も面白く(一部方言で聞き取れず(苦笑))、メインのうどんも激ウマ。これなら三食うどんでも平気なわけだ。その後Aさんと別れ、今晩のお宿Yさん宅へ。この旅初の「家庭でお泊まり」なので、非常に緊張する。どうやら犬もいるらしい。一抹の不安を抱えるも、Yさんお母様、お婆さま、そして犬くんにも優しく迎えられ、ほっと一安心。お風呂を頂いた後、夕食。その後色々旅の話などを続けていると、お父様が帰宅。いやぁ〜やはり何度経験してもこればっかりは慣れない!(別に「結婚を申し込みに」とかそういうことではないので誤解無きように。ただワシが神経細い小心者なだけ(爆)) しかしさすが四国のお父さん!こんなインチキ男を快く歓迎してくれました!考えてもみれば実際会ったことも話したこともない人間を泊めるというのはものすごい不安だと思うのだ。でもそれを理解して頂け、一晩屋根の下に寝かせてくれる。そこに心の広さ、人間の大きさを感じることが出来た。これぞ旅の醍醐味か?ひとつ成長させてもらった気がする。その後お父さんと痛飲(爆)。悪い癖でワシは遠慮というモノがなく、出されるモノすべて片端からいただいてしまった。話も非常に面白く、久々に「家庭・家族」も味わうことが出来た。未明に就寝。

 当然次の日は頭ぐわ〜ん。いつ寝たのかもあまり覚えてない。洗顔を済ませ階下に降りると、朝食の仕度が出来ている。うぅ〜、こういうのってホント久しぶりだ。ワシうれすぃー。ふと気付くとお父様の姿がない。当たり前なのだ。お父さんは仕事なのだ。こんなネボスケ野郎とは大違いの仕事人なのだ。さすがっす。ワシのインチキ度がさらに倍になりました。そして11:00に出立。Yさん家の皆様、本当に有り難うございましたm(_ _)m が、あまりに心を打たれることが多かったので、写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。あぁボーンヘッド、骨頭。

 そして二日酔いの頭を抱えながら、野池を回るのでありました。19:00まで釣り。のちR193経由で徳島へ。

高知県
(6/25~7/1)

・名所〜高知城、高知市街地、坂本龍馬生誕地、龍馬及び土佐藩関連地、室戸岬、四万十川、足摺岬
・食べ物〜かつおのたたき、くじら肉、うな重、土佐丼、シイラの照り焼き、土佐泉&司牡丹(日本酒)
・温泉〜鏡温泉

中岡慎太郎先生(室戸岬) 土佐の荒海 天気わりー お遍路さんだ! 三菱創始者、岩崎弥太郎生家(井ノ口)
これがウワサの龍馬歴史館 乙女ねーさん、龍馬をしごく!
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姉、お栄の自刃 薩長同盟締結 龍馬&おりょうの結婚式

武市半平太小楯の墓

真夏の光線 言わずと知れた龍馬銅像 桂浜にて 土佐闘犬。横綱だそうです
コレも土佐名物、長尾鶏 アカメ。マジ目が赤い ひろめ市場。新鮮な魚貝が沢山 はりまやばしの小ささに愕然 武市瑞山殉節の地
龍馬生誕地。思いきり街中です ごめん電車 坂本一族の墓。中央が乙女です 和霊神社 ウナギ釣りのおじさん
ワシも釣りました 城を見ながら雨宿り 高知城 睡眠場所のトイレには... ダダ濁りの四万十川
上流行ってもダメでした 足摺岬 こいつがチイチイゼミ シャッターチャンス ジョン万次郎

記録:
 やって来た来た高知県!前々からずっと訪れてみたい県No.1だった場所。なんたってここは坂本龍馬大先生の出身地ですぜ、あーた。道路標識で「高知県」というのを見た瞬間吠えましたわ。うほー。入境したのが夜だったため、室戸岬そばの道の駅でクジラ缶詰を買い、就寝。明日に備える。

 翌朝7:30起床。天気は悪い。あ、朝飯がねえ。ここに来るまでに買っておけば良かった。といっても、徳島県境から室戸岬まで、GSやコンビニは一切なかったのだ。ここを訪れる皆様、ぜひお気をつけを。腹が減ったまま中岡慎太郎銅像、展望台などを見る。キリが濃く、遠くまで見渡せない。おまけに強風。浜に降りるとまるで東映のOPのように波が襲ってくる。なんかこれからの旅に暗雲を見るかのようないやな予感...。昼、三菱財閥創始者の岩崎弥太郎生家着。この辺りは井ノ口と言い、司馬遼太郎「竜馬がゆく」ではものすごく口の悪い村として有名。「今もそうか?」と人を見つけたら話しかけようとしたのだが、あたりに人は見あたらず。非常に静かな町でした。次に訪れたのは「龍馬歴史館」。そう、あのロウ人形の館だ。別に「キリの立ち込む森の奥深く」ではなかったが、入る前からなんとな〜く妙な雰囲気を受ける。いざ入ってみるとその予感は当たった!もう人かと見まごう程の精密なロウ人形のオンパレード!「乙女姉さん、龍馬をしごく」に爆笑!「お栄の自刃」はメチャ怖!照明まで暗くする必要があるのか!?そしてなぜか「20世紀の偉人コーナー」まであり、各国首相や大統領までいる。ん?この干からびたのは何だ?‥‥ガンジーでした。一番笑ったのはマリリン・モンロー。映画「三年目の浮気」の名シーンで、地下鉄のダクトの上でマリリンのスカートがめくれあがるというのがあるが、それを模した人形がある。観覧者が近付くとセンサー作動、スイッチオン!どこからか聞こえるファンの音と供に、マリリンのスカートが「ぶわぁ〜ん」。しばらくするとファンが作動をやめるので、その場から離れ再度近付くとまたもや「ぶわぁ〜ん」。一人で大爆笑してましたわ。ぜひお試しあれ。

 その後、大阪のSさんより教えてもらった十市池へ。ここにはバスの他にライギョもいると聞いたので、張り切って竿を出すもノーフィッシュ。雨もザカザン降ってきたので仕方なく、傷心のまま車に戻り「次はどこ行くべ?」とナビを見ていると、なんとこの近くに武市半平太の旧宅&お墓があるという。早速車を走らせ、すごく小さな看板を頼りにたどり着く。が!なんと資料室の見学時間は終わっていた‥‥。悲しみにくれていると、先程ワシがここに到着したときに入れ違いで出ていったおねーさんがバイクで近付いてきた。「武市の資料室ですか?ホントはもう終わりなんですけど開けましょうか?」どかーん!あんたエエ人や!さすが土佐のおなごじゃきに!お言葉に甘えてすべて見学させてもらう。お墓もお参りしたのだが、写真で見て分かるとおり、苔むしていて寂しい印象を受ける。血縁者はお参りに来ないのだろうか?ここで余談。市内に「ごめんなはり線開通!」と書いたポスターを発見。路面電車にも「ごめん」と書いてあるのを見かけた。始めなんのことかさっぱり分からなかったが、どうやら「御免」「奈半利」という地名がある模様。だからってそれを繋げて「ごめんなはり」にしなくても...。関連キャラクターで「ごめんなはり娘」もいました(苦笑)。

 翌日は桂浜周辺を回る。今までの天気が嘘のような快晴。「青い空が微笑んでくれた」とはこのことですな。窓もサンルーフも全開にして大爆音で「真夏の光線」を聞く。感極まってちょっと涙出る(爆)。そして「龍馬記念館」「龍馬銅像」「桂浜」「土佐闘犬センター」などを巡る。記念館はちょっと期待はずれ。手紙も複製が多く、これといって特筆出来るものはなかった。反対に銅像はでかくて素晴らしい!でも浜からは見えないのね。ちょっと変な位置にあるのだ。桂浜は思っていたよりも狭いが、龍馬ファンのワシにとっては感慨深いものがあり、寝転がったり走り回ったりと色々してしまう。闘犬センターでは説明員のおっちゃんが詳しく説明してくれた。そりゃマンツーマンだったからねえ。しかし土佐犬って、ああいった犬が始めからいたワケじゃないそうだ。何代も掛け合わせ、今の形に至っているという。まるでサラブレッドですな。そこでは土佐の殿様が道楽で品種改良させた、尾のとても長い「長尾鶏」、汽水域にしか生息しない幻の魚「アカメ」も見ることが出来た。

 昼過ぎ、いよいよ高知城下へ。まずは腹ごしらえのため「ひろめ市場」でかつおたたき定食を食べる。これが美味いんだ。なんというか、う〜ん...言葉じゃ表せないや。とにかくウマイ!次は「はりまやばし」。その名が付く交差点はでかいのだ。でも肝心の橋はすげー小せえ。もうガックリですよ。思い返せばこの日はメチャクチャ歩き回っている。この後も「武市半平太殉節地」「龍馬生誕地」「坂本家一族の墓」「和霊神社」と移動しまくり。よくこれだけ廻れたもんだなぁ。「坂本家の墓」だが、大通りから外れた非常に奥まった場所にある。しかもたどり着くのに道とは呼べない場所を抜けなければならない(民家軒下のさらに脇の小道とか)。いざたどり着くと周囲は造成され、いまにも立ち退きを迫られそうな、赤土の露出した丘にある。ヤブ蚊も多く飛び交い、ここでも寂しさを味わうこととなってしまった。お次は和霊神社。ここは龍馬が脱藩前にお参りした場所。ここもかなりの距離を歩く。それも細い路地をすり抜けてだ。「こんなんでたどり着けるのだろうか?」と不安が訪れた頃、ようやく神社に登る階段と鳥居が現れる。ヘビやらカエルやらが営む道を登っていくと、これまた寂しいお社が。う〜ん、観光地されるのもなんだけど、ここまで寂れてよいものだろうか?高知県はぜひ史跡保存に協力してもらいたい。

 夜になり、国分川という川へ赴く。ここにはホシスズキというあまり見かけない魚がいるというが、訪れたのが夜だったため、下見だけにとどめる。ふと橋の上を見ると、なにやらおっちゃんが投げ竿を4〜5本出し釣りをしている。コイでも狙っているのだろうと思うも、一応話しかけてみる。「何を釣ってるんですか?」「ウナギ」はぁ?ウナギって釣れるの?「ミミズで釣れるきに。ここんとこ調子良くて毎晩来とる。にーちゃんもやってみるろう?」そう言われて動かなかったら釣り人の名がすたるってもんだい。早速竿をお借りしてやらしてもらいましたわ。いろいろレクチャーを受け、待つこと数分。ぐんぐんっとアタリが来ました!「まだまだ!もうチクと食い込ませてからグッとアワセんじゃ!」心強いお言葉を横に、その通りにやってみると、げにマッコトあがってきたのはウナギ(写真参照)。養殖モノにはいないであろうこの色つや。「どう?面白いろう?」その後しばしおっちゃんと歓談。「車で日本一周をしている」、「おっちゃんは昔土佐の漁師だった」、など色々な話に花が咲き、夜中まで話し込む。ウナギは釣れなくなったが、とても良い体験をさせてもらった。おっちゃん、ありがとう。そしていつまでもお元気で。

 翌朝は雨。車でしばらく休憩。しかしあまりに退屈なので、雨の中一昨日訪れた十市池に再チャレンジ。ライギョをかけるも一瞬でハスの中に持って行かれる。ウ〜ン、悔しい。昼飯はうなぎが美味しいと有名の「かいだ屋」。少し値は張ったが、それだけの事はあり、コンビニ弁当ばかり食べていた舌に至福の時を味わわす事が出来た。のち、再度高知城下へ向かい、先日行かなかった高知城へ登る。ここも姫路城と同じくほぼ昔のまま保存されており、天守から望む景色は絶景。「男ならば天下を取りたい」と確かに思わせる景色であった。夕方、鏡温泉で入浴。その後高知市内を後にし、西へ向かう。カワウソの里、須崎で就寝。

 翌日、ここで旅は1ヶ月を迎えた。雨が降り続く中最後の清流四万十川に着くも、台風の影響からかもうこれ以上はないというくらいなダダ濁り。あぁここに来て天気は味方してくれなかった。どうしようもないので、そのままほとりで就寝。トイレにはカエルがいた。何がおかしいって便座にちょこんといるんだもの。「あぁ先客か」と次の朝までガマンしましたわ。

 翌朝も雨は降り止まない。もうやけくそ。Mさんから情報をもらった「フィッシングおかだ」を訪れ、四万十川の釣りポイントを色々聞き、清流に竿を出す。が、四万十が一見さんには微笑んでくれるわけもなく、まるでダメダメな結果に終わる。その後景色が良いと教えられた上流部の口屋内まで足を伸ばすも、天気は悪いまま。結局綺麗な四万十を見ずに中村市を後にしたのでした。

 その日の午後、濃霧に悩まされるもなんとか足摺岬着。ものすごい数のセミ、そして高い湿度。景色は絶景。でかいフナムシ。もうなにがなんだか分かりませんわ(爆)。この夜、W杯決勝。ブラジルが栄冠を手にする。翌日、ずりずりと北上し愛媛入りを果たすのでした。

愛媛県
(7/1~4)

・名所〜宇和島城、松山城、道後温泉、佐田岬
・食べ物〜じゃこてん、坊っちゃん団子、
・温泉〜道後温泉

宇和島城 佐田岬。強風とものすごいキリ。
ここで一夜をたった一人で過ごす
なんも見えん 愛媛のほんま先っちょです 風で木もこんな生え方に
愛車。宿も兼ねてます 松山城 天守から。天下取りてえ! 道後温泉「神の湯」2階席 お茶菓子が出ます
 
欄干にて何思う 坊っちゃん列車 電停内で お世話になったOさん宅のネコ

記録:
 一週間滞在した高知を離れ、ようやく愛媛入り。しかしこの暑さと湿度はなんだ。南国の夏がいよいよワシの体を襲い始めた。もう本当に暑い。「寝るときはクーラーをつけない」を守っていたのだが、この頃よりその禁を破る。とてもじゃないが冷房無しでは眠れないのだ。快適な眠りを得るためにも、それは仕方のないことだった。のちに弊害を生むことになるのだが‥‥。

 この日は宇和島城を見学する。こじんまりとした城だが、なかなかどうして勇壮ではないですか。階段は急だったけど。その後、四国の西端に長く飛び出た佐田岬先端を目指す。ここでも濃霧に悩まされ、しかもメシを買い忘れるという骨頭。でも釣りはしちゃうんだなこれが。先端にほど近いあみだヶ池で竿を出す。良さげな雰囲気ではあったのですが、どうやらバスは入っていない模様。その代わりといってはなんだが、ギルが大量におりました。しかもでかい。それが入れパクでぱこぱこ釣れちゃう。釣り初心者ならば相当楽しめる釣り場な事うけあい。ルアーを落とした瞬間食いついてくるので、次第に飽きてきてしまい移動。夕刻、岬突端着。暴風雨とでも言うのでしょうか。その中に一人きりでまさに置き去り。携帯も圏外。駐車場には誰もいない。周りには民家もない。旅の中で一番コワイ夜となる。

 翌朝、少し天気は回復。駐車場からクネクネとした山道を20分ほど歩き佐田岬灯台着。晴れているのにキリは濃い。青く巨大なフナムシが足下を戯れる。灯台のそばには、地元の小学生が書いたのだろうか。「どうです?九州は見えましたか?」との看板があった。いえ、まったく

 その後R378を走り、この日お世話になる松山市内のOさん宅へ移動。ここは以前一緒に仕事をしていた方の実家で、その本人は外国に行っており在宅していないにも関わらずお世話になるという、よくよく考えるとなんてワシは図々しい暴挙に出たのでしょうか?閑話休題、お父様、お母様、お姉様、そして小さなネコが暖かく迎えてくれました。家庭っていいです、やっぱり。お父様には沢山のためになる話を聴かせていただき、そのうえ名刺切りの妙技(名刺を使い何本か重ねた割り箸を折る)まで見せていただく。あれには驚いた。いかに自分の頭が固いかも思い知らされる。まさに三本の矢の訓戒ですな。食事、お酒の歓待の後就寝。

 翌日お父様に最寄り駅まで送っていただき、その後は松山市内観光へ。電車、電停を乗り継ぎ、着いたところは松山城。ぼーっと城をながめていると、観光案内のボランティアの方が色々説明してくれる。ひとりでブラブラと眺めるのが好きなワシですが、たまにはこういうのも良いモノだ。この方(中年男性)は以前○○庁だか○○省に勤めていた元役人であり、出張で全国を飛び回っていたせいか各地の色々な話も聞けた。このあと道後温泉に行くという話をすると、余程ヒマだったのかご親切に車で送ってくれた。ありがとう、おじさん!でも「今日は12時で仕事終わりなんですよ、あーはは」と、きっかりその時間で城案内を終えるのはどうかと思うぜ!もう少し城を見たかったんすけど。

 道後温泉は、通常の入浴料より少し余計に代金を払うと、二階の座敷に通してくれ、浴衣、お茶菓子などのオプションがつく。ここまで来たのだから当然体験(そんな高いものではない)。入浴後、涼みを兼ねて二階の欄干から階下を見下ろし、町の風情にひたる。というよりあまりに風呂の温度が高く、汗だくのままTシャツを着るのがイヤだったので時間を稼いでいた。マジ熱すぎだって、あれは。のち、市内を歩きながら坊っちゃん列車を見たり(こちらは高いので乗らなかった)、地ビールを飲んだりとふらふら過ごす。夕刻Oさん宅着。ご好意によりもう一晩泊めていただく。夜寝ているとネコがじゃれついてきた。そういえばウチのニャーは元気かな‥‥。

 翌朝、お世話になったOさん宅を10:30に出発。なんとお弁当まで作っていただき、誠に感謝。お世話になりましたm(_ _)m 今治市内を走り、昼過ぎに香川県入り。

香川県(第二部)
(7/4)

・名所〜金刀比羅神宮、丸亀城、瀬戸大橋
・食べ物〜「宮武」のうどん(ぶっかけ冷や)
・温泉〜なし

金比羅宮への道。とにかく階段が長い なんとか入り口へ せっかく登ったのに... 讃州丸亀城 瀬戸大橋
     
ぶわーんと走ってます ナビだとこんな感じ      

記録:
 出発が遅かったのと、どのくらいの距離かを考えていなかったせいか、この日の目的地「うどんの宮武」に着いたのは15時過ぎであった。ここはRさんより「香川に行ったらここのうどんを食わねば!」と太鼓判を押されたところ。残念ながら美味しいと言われる天ぷらは売り切れていたが、「ひやひや」(麺もつゆも冷や。他にひやあつ等)を食すことが出来た。結論:うどんは香川。

 その後金刀比羅宮へお参り。駐車場が1h/\200と時間制だったため、なんとか1時間で戻るためにダッシュでまわることにするも、これが見事に失敗だった。ハイ、ハッキリ言ってワシは「こんぴらさん」をナメていました。本宮までは1000段を越える急な石段を登らなければならず、小走りで登り始めたら200段くらいでへばった(爆)。激しい息切れ、がくがくのヒザ、とめどなく流れ出る汗。やっと半分を登り終えた頃にはすでに1/3の20分経過。こうなったらもう意地です。どうなってもいい、おぉ心臓よ、割れるなら割れろ。膝関節、はずれるんならはずれてみやがれ。俺は絶対登り切ってやる。開き直ったのが良かったのか、その後はハイペースが続き、30分経過でようやく頂上へ。と、そこでワシが見たモノは、白いシートをざぶーんとかぶった改装中の建物なのでした‥‥。一応一通り見物し、時計を見ると残り15分!そりゃもう猛ダッシュですよ。階段を二段抜き三段抜きして降りまくったのであった。結果、見事に1h以内で回ることに成功。駐車場受付のおばちゃんに、「あら〜、早いのね〜」と誉められたんだかバカにされたんだかよく分からないお言葉を頂戴する。

 のち、丸亀市街を車で通る。丸亀城は観覧時間を過ぎていたため外からしか見られず、結局そのまま瀬戸大橋を渡り四国にサヨナラを告げる。さらば野池天国四国よ。いつか浮き輪を持って遊びに来ます。鴻ノ池SAで就寝。ギターを持って歌っている少女2人組を見る。なにもSAで練習しなくても...。

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